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キャストスペシャルインタビュー

細谷佳正スペシャルインタビュー 細谷佳正スペシャルインタビュー

―第1期からここまで、『僕のヒーローアカデミア』のアフレコ現場をいかがですか?


おもしろい現場だと思います。とにかくいろんな役者さんがたくさん出演されていますし、能力としての「個性」とキャラ自身の「個性」がテーマになっている作品というのがまた新しいと思います。ヒーローアカデミア=学校なので、統率された空間ではあるんですが、その中で「個性」というものを打ち出していく、キャラクターを作っていく。そういうのが楽しいですね。



―第1期から全体の雰囲気も変わっているんでしょうか?


出久や爆豪、あとオールマイトと、特定のキャラクターがフォーカスされた1期に比べ、体育祭ということもあって、いろんなキャラクターが活躍しているので、広がりが出ていると思います。



―その中で演じている常闇にはどんな印象を持っていますか?


我慢どころの役だと思います。彼は、たとえば爆豪のように感情をバーッて出して素直に反応していくタイプではなくて、ギラギラしたものや欲といった若者然とした感情の起伏がそこまで感じられません。出久たちと一緒に騒ぐというより、一歩引いて達観してはいるんだけど、同じ目標を目指している。ただ、ヒロアカはエンターテインメント作品ですし、おもしろい役者さんがたくさん出演されていて情熱を持って皆さんがお芝居をされている中、常闇はただ淡々としゃべるので、僕も弾けたいなあと思うこともありますけど(笑)、そこは黒影(ダークシャドウ)で発散しています。


―常闇と黒影(ダークシャドウ)、ある意味一人二役ですよね。演じ方をどのように変えていますか?


統率できる人というのはやっぱり冷静であって、対して統率される側、力強いものはやんちゃ、というのがちょうどいいのかなと。常闇はあんな感じでとにかく冷静なので、黒影(ダークシャドウ)は好きなようにやらせて頂いています。怒られない程度に(笑)。



―そして雄英体育祭は騎馬戦に突入していきます。常闇はここで見せ場がきますね。


話したとおり常闇は達観したところがあるので、おそらく自分から「チームを組もう」と誰かを誘うことはなくて、最終的に残った人と組んで、「これが運命(さだめ)」みたいなところがきっとあると思うんです。あと、常闇は名前のとおり「闇」だし、個性は黒影(ダークシャドウ)だし、だから陽の人、ヒロアカで言うと出久のような存在がいてこそなのかな、と思ったりしています。そんな人の気持ちを受けて、信頼をして「こいつを活かそう」「オレを使ってみろ」というような心情になるんだと思います。



―我先にという人間が多いヒーロー科の中で特殊かもしれませんね。


たぶん、みんなが個々で活躍するヒーローとして雄英を卒業していく中、常闇は戦隊モノでいうところのブラックとして卒業していくと思います!真ん中ではないけど、いないと困る。すごい力を持っているんだけど、自己主張をあんまりしない。闇ですし。


―(笑)。騎馬戦編の収録はいかがでしたか?


4人一組のチームが一斉に戦うので、無条件でたくさんのキャラクターを相手にしますよね。普段会話をしないようなキャラとも対峙しましたし、それに出久をはじめ周囲の影響からか常闇もちょっと声を張り上げたり、熱くなったり、これまでになかった展開だったので、すごく楽しかったですね。



―最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


ヒロアカと常闇を応援してくださっている皆様。ここからは、常闇だけではなくいろんなキャラクターの個性や見せ場が待っています。常闇はきっともっともっと自由になれるキャラクターだと感じています。だから僕自身もこの作品を通してもっと個性というものに向き合いたいですし、新しいものを発見していけたらいいなと思っていますので、応援よろしくお願いします。

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