SPECIAL

キャストスペシャルインタビュー

三宅健太スペシャルインタビュー 三宅健太スペシャルインタビュー

―「僕のヒーローアカデミア」第1期が終了して、お気持ちはどうですか?


正直、終わった気がまったくしてないんですよね(笑)。第1期ではオールマイト自身がこれから大きくなっていく出久を導いていくスタートだったので、「まだまだこれからだぜ!」という気持ちが強いですね。それと、1話1話の熱量がハンパじゃなかったので、全力で1クールを駆け抜けたらあっという間に終わってしまったという感覚です。



―第1話から第13話までオールマイトを演じてきて変化はありましたか?


オールマイトというキャラクターに対する僕の捉え方が変わりましたね。最初は、僕の中でもまだ彼に対して未開発だったこともあったんですが、固定概念的なヒーロー像を追っていた気がします。皆さんが思うような、いわゆる「ヒーロー」でなければいけないというか。そこから、オールマイトもひとりの人間なんだっていう捉え方になりました。彼は過去の戦いで深手を負っていて、活動限界がある。No.1ヒーローとしての誇りや気概を持ちながら、ある意味「平和の象徴」としてのオールマイトを演じている部分もある。「頑張っているひとりの人間」だなって思います。



―第1話の収録を振り返るといかがですか?


憧れるとか、誰かの背中を追うというのは、たいていの人が経験することで、その逆となるとそれなりに年齢や経験を重ねないといけないし、そうなると普通に共感できるのは出久の方だと思います。どちらかというと僕自身はまだ出久側だなと。それもあってか、オールマイトを演じるとなった時、特に第1話は肩にパンパンに力が入っていました(笑)。すると、(音響監督の)三間さんから「頑張りすぎないで。君のひと言ひと言が、これから出久を導いていくわけだから」と話していただいて以降、オールマイトを対人間として見られるようになりました。



―トゥルーフォームの時を演じていていかがですか?


あの姿の時が、より伝えたいことが伝えやすいと思いますね。マッスルフォームの時は「強さ」というイメージを明確に伝える一方で、トゥルーフォームの時はオールマイト本来の人間性も合わせて素直に語れるんじゃないかな。出久に「君はヒーローになれる」と伝えた時がまさにでしたね。その一方で、あるシーンで思ったことがあって。



―どのシーンですか?


第3話で出久に"ワン・フォー・オール"を授けましたが、それまで特訓中はトゥルーフォームでいることの方が多かったのに、授ける時はマッスルフォームだったんですよね。朝方で、周囲には人もいなかったからトゥルーフォームでもいいはずなのに。これは僕の解釈ですが、ヒーローとして大切なものを授ける時には、ヒーローたるオールマイトとしての姿で出久と向き合って授ける。そこに彼なりの礼の尽くし方があるんだと思いました。よりグッときましたね。



―なるほど!そう考えるとヒーローという存在の重さがより感じられますね。そんなオールマイトが「まさにヒーロー」な活躍を見せたのが第12話でした。


あの回は、すごくリアルさを感じた収録でした。最後のバトルで、オールマイトが一発一発100%以上のパンチを繰り出して、僕もひと言ひと言100%以上を出したつもりです。「オールマイトが倒れない以上、自分もへこたれるわけにはいかない」という気持ちで臨んでいましたね。ほぼ1人芝居だったんですが、「戦っている相手がいる」という感覚で、1人だとは感じていなかったですね。それに、第11話まで、他のキャストの皆さんがすごく熱い演技を見せてくれていて、それを受けての収録だったので、僕もとにかく全力で演じようと思いました。



―その第12話をオンエアでご覧になっていかがでしたか?


自分で言うのもなんですが、壮絶でしたね…。バトルの激しさはもちろん、「オールマイト、もう頑張らないで…!」と思ってしまう痛々しさもあって。もちろん僕らは彼の秘密を知っているので、ひょっとして壊れてしまうんじゃないか…という。出久目線でも見てしまうし、動きやセリフ、音楽というアニメならではの要素も相まって、本当にドキドキハラハラする気持ちが強かったですね。



―それを受けての第1期最終回の第13話ですが…。


オンエアを見て泣きました。Aパートの終わり、「何もできなかった」と言った出久に対してオールマイトが「そんなことはないさ。また助けられちゃったな」と返して、出久が涙するところ。その出久の表情を見たら、涙がダーーーッて(笑)。あのシーンは演じていた時すごく複雑な気持ちだったんです。助けてくれた出久に対して、「ありがとう」という感謝と、申し訳なさと、それと「(個性を)受け継がせたのは間違いじゃなかった」という気持ち。いろんな気持ちが入り混じって、その中で役に向き合って…。あのシーンをもう一度演じろと言われてもできないかもしれませんね。



―そして、第2期が控えています。


早く録りたいです!絶対に第1期よりも一段上がっている作品のテンションとクオリティがあるでしょうし、演じる僕らも積み上げていかなければいけないし、まさに「更に向こうへ!Plus Ultra!」という気持ちですよね。物語もここからが始まりとも言えるし、僕らもお芝居も含めて、さらに熱いものを届けたいですね。そして視聴者の皆さんと同じで、僕らも早く続きが観たいです。とにかく、早く録りたいです(笑)!

一覧へ戻る

クッキーポリシーについて