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キャストスペシャルインタビュー

諏訪部順一スペシャルインタビュー 諏訪部順一スペシャルインタビュー

―ここまでアニメ"ヒロアカ"で演じられている相澤の印象は?


アニメ化が決まる以前から原作を読んでいて。友情・努力・勝利を押さえた、少年マンガの王道をいく胸熱作品だと思いました。縁あって相澤消太を演じさせていただくことになり、本当にうれしかったです。初登場時の相澤は、出久たちの前に立ちはだかる壁のような存在ですが、回を重ねるごと生徒たちの将来をちゃんと考えているところがその言動から見えてきます。獅子は我が子を千尋の谷に落とし成長を促すと言いますが、相澤の生徒たちに対する厳しさはまさにそれだったわけで。多くを語らず身をもって道を示す感じ、本当にカッコイイ大人ですよね。



―相澤は先生であり、ヒーローという立場でもあります。


先生役を演じたことは他でもありますが、受け持つ生徒たちとの関わりは今作が一番深いような気がします。そしてヒーローですが、自分がこれまで演じてきたキャラクターは、ライバルや敵といったむしろヒーローの対極に位置するポジションが多く。世界や主人公を滅ぼそうと企んでいるような(笑)。だから、「ヒーロー」という肩書きはちょっとくすぐったいような感じがします。しかし、主人公を見守り、時に助ける、大人ポジションを任せていただけるようになったのは演者としてとてもありがたいことで。ヒロアカのレギュラーキャストは若者が多いですから、彼らや、作品全体の下支えを、微力ながらやっていけたらいいなと思っていたりします。雄英高校ヒーロー科における相澤のように。



―オールマイト役の三宅健太さんもこれまでは敵役が多かったと。そんなおふたりが生徒たちを導く先生を演じられています。


我々は悪の心を熟知していますので、悪に対するヒーローを育てる教師役にはむしろもってこいの人材ではないかと(笑)。オールマイトと相澤消太…イレイザーヘッドは、好対照なところがいいですよね。夢や理想を熱く語るロマンティストなオールマイトと、シビアな現実を突きつけるリアリストなイレイザーヘッド。しかしそんな真逆な感じのふたりですが、生徒たちを思う気持ちはどちらも同じ。とても面白い構図だと思います。



―第10話から相澤vs"敵(ヴィラン)連合"の激しいアクションが始まりましたね。これまでの回とはテンションが違ったと思いますが?


いつも気だるそうにしている相澤ですが、生徒たちを守るためにひとり身を挺して戦うような、ヒーローとしての気概や矜持をしっかりと持っている男でもあります。原作を読み進めているので、彼がどんな人間なのか、その心の根の部分を理解したうえで演じているので、バトル展開になったとしても急に自分の中で何かが変わるということって実はありません。バトル時の躍動感や重さを、その最中のセリフでより表現出来るよう心掛けてはいましたが。



―まさに第10話、第11話は相澤の見せ場!という感じがします。単身で戦う姿がカッコよくて。


合理的な思考を持っている相澤が多数の敵に単身飛び込んで行ったのは、それが「生徒たちを守るのに一番合理的な方法」と自身も考えたからだと思います。決して蛮勇ではなく、考えうる選択肢の中で最善の一手を打つタイプですから。しかし、その最善手に自己保身という要素は少ないような気がします。守るべきもの、明日につながるもののためならば、己の身を捧げても構わない覚悟はあるようです。クールでクレバー、しかしその芯はメッチャ熱い!カッコいいぞ、相澤消太!!



―本当に「カッコいい大人」ですね。人気があるのも頷けます。


任せて頂いているキャラクター大好き人間なので、見た目も中身も一番好きなのは相澤です。週刊少年ジャンプのキャラクター人気投票で上位にランクインしていたりするのを見るとやっぱり超うれしいですね。アニメがはじまる以前から原作を読んでいらっしゃるみなさんは、相澤の声だったり喋り方だったりのイメージが事前にあったと思います。もしも全然違っているようだとしたら、スミマセン。しかし、アニメの相澤先生もイイね!と言っていただけるよう、引き続き魂込めて全力で演じていきたいと思っています。



―最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


アフレコ現場の雰囲気がとても良く、キャスト陣はプルスウルトラの精神で収録に臨んでおります。このスタジオの熱い空気が御覧くださっているアナタのもとに届くように、これからも一丸となって頑張っていきます!引き続き御視聴、応援、よろしくお願いいたします!!

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