SPECIAL
キャストスペシャルインタビュー
―7期第8話(No.146)「二つの赫灼」で描かれるエピソードを原作で読んだ時の感想を教えてください。
避けては通れない道なのはわかっていましたが…ついにこの時がきたか、きてしまったか、と思いましたね。こんなにも哀しい兄弟喧嘩をさせる堀越先生は、本当に惨いな、と(笑)。まあ、それは冗談として…どうしてここまで、人間の弱さ、虚しさ、本質を描けてしまうのでしょう?もちろんネガティブな感情だけじゃなく、同時に、人間だからこその尊さ、輝き、愛しさもたくさん見せてきてくださいました。光があるから、闇がある。それが社会で、人間で。あらためて、堀越先生は天才だなと。
―「二つの赫灼」のアフレコにはどんな気持ちで臨まれましたか?
荼毘の過去、ここに至るまでの経緯、その心理を、(下野さんの)真後ろで聞かされてからのバトルは…正直、戦う前からかなり心抉られていました。気持ちを強く持っていないと、戦意喪失してしまいそうなくらいに。なので、リアルに腕や足を叩いて、抓って、演者としての意識を保っていました。それだけ荼毘の言葉には、哀しいかな、説得力を感じてしまったんです。でも、だからこそ、家族が…焦凍が止めなければならない。止めてあげなければならない。苦しかったです。
―6期の荼毘の告白、そして病室での家族のやりとりを経た、轟焦凍の変化についてどう感じていますか?
本当に逞しくなりましたよね。「一人で戦える強さ」も重要ですが、それ以上に「大切な誰かに頼れる(頼られる)強さ」を持つ者こそ"真の強者"だと知った彼は…これから先、もうちょっとやそっとじゃ倒れないと思います。轟焦凍にしか目指せないヒーロー像に、限りなく近づけている状態なのかなと。
―荼毘、轟燈矢役の下野紘さんの演技をどう感じましたか?
テストテイクから全身全霊な下野さんの熱に心焼かれながら、自分も負けじと熱をぶつけていきました。でも、とてもヒートアップしているけれど…同時に、すごく冷静な自分もいて。それが、どこか劇中の焦凍とシンクロしているような気がして、より力が湧いてきたのを覚えています。まさに、彼と一緒に積み重ねてきた『ヒロアカ』での時間と経験が、今回の芝居に生きているんだなと感じられるアフレコでした。
―「二つの赫灼」の放送に向けたファン・視聴者へのメッセージをお願いします。
第7期も始まったばかり。ご存知のように、今回は決して最終話ではないんですが…それでも「最終話でしかありえない」と錯覚してしまうほどのカタルシス、密度、完成度が、このエピソードにはあります。堀越先生の描かれる唯一無二のドラマをベースに、ボンズさんの画と演出、そして林ゆうきさんの音楽が「アニメとしての意味と意義」をこれでもかと伝えてきてくれます。本編後、そのまま繋がっていくエンディング主題歌「蕾」の歌詞が、間違いなく刺さるはず。ご期待ください。