SPECIAL
キャストスペシャルインタビュー
―「僕のヒーローアカデミア」は連載当初から読んでいたそうですね。
生粋のジャンプっ子なので(笑)。原作の第1話を読んですぐに引き込まれました。世界観やストーリー、"個性"という特殊能力だったり、あと胸に刺さる熱いセリフが随所にあって、いまも毎週欠かさず読んでいます。だから、アニメ化にあたってのオーディションがあると聞かされた時は、どんな役でもいいから演じたいと思いましたね。
―ここまで爆豪を演じてきてどうですか?
勝己は、最初原作を読んでいて「すごく嫌なヤツだな」「なんでこんなにデクを目の敵にするんだろう?」という思いがあって。なので、本編の収録に入る以前は勝己のいじめっ子気質を演じやすい何かを見つけなきゃいけないとも思ったんですが、ただそれを見つけようとすると勝己を演じるうえで破綻していく気もして。それだとただの"ワル"になってしまうし、そういう風にはしたくなかった。成長の余地があるようにしたいと思っています。
―爆豪といえば"怒り"というのがありますが、そのあたりはどうでしょう?
勝己は"怒号系"なキャラですが、怒るにも理由があると思っています。例えば、第6・7話のデクへの怒りは、デクが"個性"を持っていることを知って誤解とはいえ「今まで騙されていたんだ」「自分を見下してきたんだ」と思ったこととか、自分がデクに救けられそうになったこととか、いろんなことが合わさって、怒りに繋がっている。怒るにしても筋が通ってるのがわかって、それが演じやすさにも繋がってきてますね。単に怒鳴ったり威嚇したりしているんではなく、「絶対トップヒーローになる」という信念で突き進んでいるのが彼なので、その心情は常に持っています。
―その"怒り"が爆発するのが、第7話で描かれる出久とのバトルシーンです。
勝己って「爆破」という"個性"はもちろん強いんですけど、野性のカンだったり頭がキレるところだったり、そういったものも戦闘で発揮されます。デクとの戦闘訓練では原作でも右に左にとすごく動いているんですが、そこはアニメの映像への信頼感がありました。絵の強さが絶対にあるので、僕はデクへの感情をぶつけることに重きを置いて演じました。
―原作の堀越先生も爆豪は描いていて楽しいと言っていました。
そうなんですか!僕も演じていて楽しいです!爆豪は天才肌で、努力をしている描写ってなかなかないんですが(笑)、今はまだガキだけど、これからどんどん成長してスゴいヤツになっていく、そんな風に演じたいですね。
―それでは最後に視聴者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。
努力をすることで、頑張ることで誰だってヒーローになれる、その象徴がデクだと思うんです。そんな姿に、見ている皆さんも何か動かされるものがあるはずです。デクを中心に、爆豪だったり、そのほかたくさんのキャラクターたちが出てきます。彼らの活躍も楽しみにしてもらいながら、ぜひデクの頑張りを見ていただければと思います。