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キャストスペシャルインタビュー

天喰環役 上村祐翔さん インタビュー 天喰環役 上村祐翔さん インタビュー

―第1期が2016年放送なので、増田さんが切島を演じ始めて4年半が経ちました。最初を振り返っていかがですか?


僕は昔からジャンプを毎週読んでいるのですが、最初にお話をいただいた時はヒロアカの連載も始まったばかりでした。すごく面白い作品だと思っていた一方で、その時点では切島の内面までは特に描かれていなかったこともあって、「切島ってどんなキャラだっけ…」と原作を読み返したのを覚えています。そして1期のアフレコが始まる頃に、原作で林間合宿編が描かれ始めたんです。その中で、爆豪が捕まった時に何もできなかったことを悔やんだり、ルールを無視してでも救けに行ったり…。どんどん切島の人となりや内面が見えてきて、すごく魅力的なキャラクターだなと思いました。



―なるほど… それでは現時点ではどうでしょうか?


アニメ4期はインターン編から始まりましたが、原作のインターン編は、たしかアニメ2期のアフレコをしている時期に始まったと思います。切島の過去なども描かれているのを読んで、さらに見え方が変わりました。直情的なだけじゃなくて、悩みを抱えていたり、ウジウジしてしまう面もあったりして。それまでは声の大きさや、ガンガン前に出ていく姿勢など、わかりやすい面を意識していましたが、もっと人間味があって、幅のあるキャラクターだということを大事に演じています。



―先ほど3期の林間合宿編の話が出ましたが、切島のキャラが鮮明になったシーズンだったのではないですか?


そうですね。林間合宿編では爆豪が連れ去られて、「自分は何もできなかった」という後悔があり、切島の「熱さ」だけではない面も描かれました。その後悔は、今後4期で描かれる彼の過去と重なる部分があるかもしれないですし、たとえ捕まったのが爆豪でなくても、クラスメイトのだれであっても、切島は同じ行動をしたんだろうなと思います。



―3期の爆豪救出のエピソードで、切島の呼びかけなら爆豪は応える、とデクが作戦を提案しましたね。


あの時、切島もデクに言われて「おれ?」って意外な顔をしていましたが、僕もびっくりしました。たしかに切島は爆豪に対して「こいつすげえな」と思っているとは思うんですけど、切島はたぶん誰に対してもフラットなんです。逆に爆豪が他のクラスメイトと比べて切島を「度胸のあるやつ」だと認めているんじゃないかなって。だからあの時、切島の手を掴んだのだろうなと思います。


―そして、切島の当番回と言える第68話「ガッツだレッツラレッドライオット」の放送が近づいてきました。


アニメ4期の制作が決まる前から楽しみにしていました。連載で読んだときに「やべえ!超カッコいい!」って。切島がもう一段成長するようなエピソードで、「これは収録することになった時のために準備をしておかないといけない」と思っていました。もしかしたら、第68話は原作でいちばん繰り返し読んだかもしれないです。


―アフレコ前の心境としては?


アフレコが始まる前は、こわかったですね。自分なりにお芝居の準備はしていきましたが、自分の考えひとつだけでは終わらないですから。ただ、こわいのと同時に、そこからどういったものに出来上がっていくんだろう?というワクワク感もありました。



―アフレコはいかがでしたか?


楽しかったですね。切島のひとつの成長を演じることができたという嬉しさもありましたし、「切島は一気に全部をできる器用な人間じゃない。大きな目標を目指す中でひとつひとつを地道にクリアしていく人間」だというディレクションをいただいて。ただバカ正直に突っ走るんじゃなくて、自分ができることをしっかりやる。切島がそういった人間であることを再確認できて、そのうえで演じていきました。



―原作の読者の皆さんもオンエアを楽しみにしている回です。


僕も楽しみです(笑)。アフレコの時は映像が出来上がっていない状態でしたけど、ひとつひとつのシーンがとても丁寧に描かれていて、動きだったり、“目”の演出だったり、まだ完成していない状態の映像でもすごく期待してしまうものだったので、どんな音楽や効果音が付くのか、どんなアニメーションに仕上がっているのか、本当に楽しみです。



―そして、切島には4期でもうひとつの当番回があります。


それですね…。68話の収録が終わって少しホッとしていますけど、もうひとつの山が来ます。そこに向けてまた準備をします。この68話以上に、切島に踏み込んでいくので、そちらも楽しみにしていてほしいです。



―最後に、ファン・視聴者にメッセージをお願いします。


3期でオールマイトとオール・フォー・ワンの戦いというものすごく大きな山場を迎えて、僕も原作を読んだときに「こんなに大きな節目を迎えて、この先どうなってしまうんだろう?」と思いましたが、それはデクや切島、次世代のヒーローたちの成長につながる、より大きなエピソードの始まりだったんだなと感じています。これまでも手に汗握る展開でしたが、4期のインターン編は新たなテイストが含まれていて、また違った楽しみがあるストーリーになっています。ぜひご覧ください!!



―ありがとうございました!

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