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キャストスペシャルインタビュー

通形ミリオ役 新垣樽助さん インタビュー 通形ミリオ役 新垣樽助さん インタビュー

―「ヒロアカ」という作品はご存知でしたか?印象も合わせて教えてください。


コミックスは最初に読んでいてちょっと間が空いてしまっていたんですが、オーディションでミリオ役に選んでいただいて、あらためて読ませてもらいました。僕はこの「ヒロアカ」という作品は、少年漫画でありながら、少年に“怖い”と思わせる側面を持っていると思います。特にこの4期は、「こんなに怖い大人がいるのか」という気にさせるというか。これまでただがむしゃらに頑張ってきたデクたちが、4期では一気に命の危険にさらされる現場に放り込まれる。がむしゃらなだけでは勝てない、すごく実社会ともリンクするようなリアルな印象があります。



―たしかに、ある種のファンタジーでありながら、実社会のリアルさを持っていると言う人は多い作品ですね。


「ヒロアカ」全体を通しても、デクたちがいる環境や置かれている立場って実社会でもある話じゃないですか。“個性”という能力を持っていても、それぞれ優劣もあって、その中で葛藤があったり、その“個性”が社会に受け入れられる人もいれば、そうでない人もいる。そこからヒーローになったり、敵<ヴィラン>になってしまったり、そういったところがすごくリアルなんですよね。だからこそ、キャラクターのセリフ一個一個が響くものになっていると思います。



―そんな「ヒロアカ」で通形ミリオを演じるにあたって、彼の第一印象はどんなものでしたか?


まず、彼は常に笑顔で、キャラデザインもニュートラルに明るいので、その「明るさ」とか「ひょうきん」というところに根っこをもっていきたくなって、そういうコミカルなヒーローが必死に戦う、そんな印象が最初はありました。本編の最初の登場もインパクトがあったので(笑)。


―たしかに、1年A組と戦った時も全裸になったりしました(笑)。


でも、コミカルでひょうきんというのを根っこにすると、ただの“ヘンなやつ”になってしまう。スベッてもへこたれない芸人のような、それで「またバカやってるな(笑)」ってまわりを明るくするような人だけど、人望を集めて尊敬される人間でもある。持っている「透過」という“個性”がすごく使い方が難しくて落ちこぼれだったんだけど、それでも努力を忘れない芯のある人間なんだっていうのを大事に演じるようにしています。



―収録の現場はいかがですか?


3期のラストからの参加でしたが、他の現場でご一緒しているキャストの方が多いのもあって、「頑張ろうね」って暖かく迎えてくれました。ただ、現場でキャスト・スタッフの皆さんの持っている作品に対する情熱がすごくて、「早く自分の熱もこのレベルまで持っていかないといけない」という焦りもあったりして、自分も情熱をもってミリオを演じさせてもらっています。



―4期では、山下大輝さん演じるデクとコンビとなるシーンが多いですが、そのあたりについてはいかがですか?


演出をいただいたのが、ミリオの「先輩としての在り方」です。高いところにいて「こっちへこい」と上に引っ張り上げるのではなくて、隣にいて「いっしょにやろう」って持ち上げるイメージです。じつはそのニュアンスが難しかったりするんですよね。息ひとつ、語尾ひとつとっても、自分ではそう演じていても聞こえ方で印象が変わるので、そこは神経を使って演じています。


―じつはヒロアカの中で先輩キャラって初めての登場ですね。


「導く」だとオールマイトや先生たちの側になってしまうのでそれとは違いますし、でも実力は「No.1ヒーローに一番近い男」と言われたりもしていて、一方でギャグを連発するし、気配りや配慮もあるし、優しいやつだし…。ミリオはいろんな面を持っているので、演じていて難しくて、楽しいです。



―ミリオもひとりのヒーローとして成長していくわけですが、新垣さんご自身の“ヒーロー像”とはどんなものですか?


「ピンチな人のそばに必ずいる」という存在です。強いとか弱いとか、どんな能力だとかは関係なく、困っている人がいたら必ず駆け付ける。それが僕のヒーロー像です。偶然ですが、ミリオはまさにそんなヒーローを目指していると思いますし、そうなりたいと思ってこれまで努力してきたんだろうし、これからも変わらないだろうって思います。



―最後に、ファン・視聴者にメッセージをお願いします。


いよいよ4期からミリオが本格的に参戦となりました。僕自身、毎話毎話収録するたびにどんどんテンションが上がって、次はもっとやってやるって、ミリオと一緒に成長をしている感覚で臨んでいます。その思いが作品に乗って、それが他のキャストの皆さんの熱と一緒になって、その熱が観ている方にも毎話ごと積み上がっていくような、そんな作品になっていくと信じ、願っていますので、どうか毎週の放送を楽しみに待っていてください。

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