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キャストスペシャルインタビュー

麗日お茶子役 佐倉綾音さん インタビュー 麗日お茶子役 佐倉綾音さん インタビュー

―前回第136話「デクvsA組」の収録の時とはまた違った気持ちがあったと思います。アフレコ当日を迎えるにあたって、どんな気持ちでしたか?


136話と同じく、スタジオに来る途中に原作を読み返してまた泣いてしまったのですが、ただ「未成年の主張」のお茶子は涙を流すけれど、気持ちが負けているわけではありません。原作イチファンで、親心のような気持ちがある中、しっかり気持ちを作って臨まないといけないと思っていたので、まずその気持ちの切り替えに苦労しました。


―この一連のデクとクラスメイトのドラマは6期のクライマックスでもあります。イチファンとしての印象はいかがでしょうか?


これまでのヒロアカを含めても、ここまで色濃く友だちの絆が描かれたものはなかったと思います。初期のデクくんはいろんな人に支えられていましたが、どんどん成長して、どこかでクラスのみんなを追い越して、そしてひとりで遠くへ行ってしまった。そんな彼を、みんながもう一度追い越すのではなくて、並んで手を引いていく、一緒に歩いていく。そんな姿に感動しました。


―山下大輝さんをはじめ、岡本信彦さんや石川界人さんらと一緒に収録をしました。


今日はひとりで臨むのと、みんなと臨むのとでは、私自身の気持ちや演技も全然違ったと思います。みんなに見守ってもらいながら収録ができてすごく安心感がありましたし、気合の入り方も違うというか。お茶子はすごく必死で前向きに事態を好転させようとしますが、泣きのお芝居が入らないように、決して縋る思いではなく自立した意志をもって、ヒーローとしてみんなに訴えかけなきゃいけませんでした。そんなお茶子を演じるうえで、まわりにみんながいてくれたからこその心強さを感じられて、みんなの想いを背負って伝えなきゃいけないという気持ちを、より強く作ることができました。


―1期からお茶子を演じてきて、今回はすごく彼女の成長が感じられるエピソードでした。彼女の変化について、それを演じる中で、どんな気持ちを持っていますか?


お茶子はもともと芯の強い子だと思いますが、雄英に入学して普通に通っている時は、まだ実戦を経験していませんでした。そこから、ヒーローの現場に出るようになって、その中で目標を見つけました。それに向かう道がどんどん照らし出されるうちに、更に大きくなっていって…。歩いてきた道や積み重ねてきたものがあるお茶子だからこそ、あの民衆への訴えが出来たんだと思います。芯の部分は変わってないと思うのですが、目指すものと踏んだ場数から来る自信が、行動に現れたのかなと…。あの行動はお茶子にしかできなかったと思いますし、1期から「お茶子はヒロインじゃなくてヒーロー」だと話してきましたが、今日のお茶子はまさしくヒーローでした。


―それと、今回ほどお茶子が叫んだ回は2期の体育祭以来だったかもしれません。戦っている時とは違う、民衆に訴えを叫び続けるという演技はいかがでしたか?


戦いの時は、技名や気合い、それと不意に出る音というのもより多くなると思いますが、今回は自分の意志や想いを乗せる叫びだったので、そのあたりで違いはありました。今回の収録はもしかしたらすごく時間がかかるかもしれない、何度も叫ばないといけないかもしれない… 覚悟して現場に入ろうと思って、昨夜は喉を入念にケアしたのですが、いざ本番となって、ほぼ一発で録り切れたのは自分でも驚きました。ヒロアカは妥協のない現場なので、そこで監督はじめスタッフの皆さんにOKをいただけたという自信もありつつ、視聴者の皆さんにどう受け取ってもらえるだろう、と楽しみだと思う気持ちと同時に不安もあったり…。今はとにかくオンエアまでソワソワしていますね。


―最後に、そのオンエアを楽しみにして、そしてご覧くださったファン、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


第137話の台本のサブタイトルに「未成年の主張」と書かれているのを見て、このシーンはアニメでも大きく描かれるんだ、と私自身期待とプレッシャーを感じました。私の身近にも「あのシーン楽しみにしてます」と言ってくださる方がとても多くて、スタジオに来るまではプレッシャーの方が大きかったかもしれません。でも、A組のみんなに見守ってもらいながら、その心強さを感じながら、皆さんの心が動くヒロアカのひとつの要素になるように、魂を込めて演じました。お茶子の想いがアニメでもしっかり届いてくれたらいいなと思います。そして引き続き、ヒロアカのアニメを楽しんでいただけると嬉しいです。


―ありがとうございました!

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