TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』
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エリ役 稲田徹さん インタビュー

―エンデヴァーは2期の体育祭編から登場しましたが、最初はどのようなイメージでアフレコに臨んだのでしょうか?


あの時点では、ヒーローではあるけれど、悪役感のある、プロレスで言うところの“ヒール”のような、アニメを見てくださる人がちょっと不愉快になるような雰囲気が出ればいいかな、と考えていました。



―体育祭編での、息子である轟焦凍とのやりとりや過去は、本当に印象的ですよね。


そうですね。当時のエンデヴァーは、僕が演じていなければ、自分でも嫌いになってしまうキャラクターだったと思います。だから、とにかく嫌われるような、そんなイメージでアフレコに臨んでいました。



―そして次に登場したのが同じく2期の「“ヒーロー殺し”ステイン編」、職場体験の時になります。


あそこでエンデヴァーのヒーローとしての強さ、カッコよさが垣間見えました。やはりあの時点ではNo.2ヒーローでしたが、その地位にいるヒーローは伊達じゃないぞ、というのが感じられて、僕としても彼の違った側面が見えた気がします。



―そんなエンデヴァーの転機となったのが、オールマイトとオール・フォー・ワンの戦いと、オールマイトの引退だったかと思います。


エンデヴァーはオールマイトを単に憎んでいたわけではなく、自分が超えたい、超えるべき存在として捉えています。そのオールマイトのあの姿は、少なからず動揺はあったはずです。そしてあの「なんだその情けない背中は!」というセリフを投げかけるわけです。先ほどの話の続きにもなりますが、僕は最初エンデヴァーの演じ方として、僕自身が元々ヒーローモノの経験もあったので、大仰というか、わかりやすいハッキリしたものを考えていました。ですが、音響監督の三間さんからは、もっと自然に、トップに近いプロヒーローではあるけど、ひとりの男である、という演出をいただいて、それまでもリテイクをすることが多かったんです。ですが、あのセリフは初めてリテイクなし、一発OKだったかもしれません。それくらい、自然に出せた演技でした。



―あの言葉は、叱咤激励ではなく…


そう、あれは、ぶつけましたね。僕としては怒りだったんです。「がんばれ!」と言う間柄ではないですし、自分が超えるべき存在なのに、そんなザマをするな!という、怒りをぶつけるセリフでした。それと、あのオールマイトvsオール・フォー・ワンの戦いのアフレコを見ていた僕としては、その時すでにエンデヴァーとハイエンドの戦いが原作で描かれていたので、プレッシャーも感じました。僕が声優として生きている中でライバルと思っている三宅健太があんな凄まじい戦いを見せてくれた。まさにその背中を見ていたんです。それをしっかり目に焼き付けました。



―そして、4期の最終回となる第88話「始まりの」のアフレコを迎え、気持ちはいかがでしたか?


ヒロアカの4期を制作するというお話を聞いた時点では、あの戦いまでは描かれないだろうな、と勝手に思っていたんです。そうしたら、各話のアフレコが進んでいる途中で「あの戦いまでいきます」と聞いて(苦笑)。なんだったら、僕はあの戦いのアフレコまでに体を鍛えてコンディションを整えようかなと思っていたくらいですから(笑)、ちょっと焦りましたね。それと、アフレコまで日数が空いてしまって、自分として気持ちの高まりのバランスを取るのは多少苦労しましたが、最終的にはいい状態で臨めたと思います。



―アフレコでの演技について元々考えていたプランのようなものはあったんでしょうか?


僕は、原作漫画がある作品は、だいたい自分の演じる役は初見から声を出して読むんです。それが一番インスピレーションが湧くので、その時のイメージを持ちつつ、ブラッシュアップしていきました。あの戦いのエンデヴァーは、激しく戦っている中で、家族のことを思ったり、戦い方や周辺住民のことを緻密に考えたりもしている。熱くなりつつも冷静な面も見せなきゃいけないので、そういった面で演技の「火力調整」をしていましたね(笑)。



―(笑)。たしかにあの時のエンデヴァーは必死でありつつ、いろいろなことを考えながら戦っていました。叫びやモノローグが入り乱れて、難しかったのではないですか?


とにかくフルパワーで演じていれば大丈夫、というものではなかったと思います。デクや焦凍と違い、エンデヴァーは大人のプロのヒーローなので、がむしゃらなだけではいけないというのは、これまでも音響監督の三間さんには演出をいただいているので、まさにそんな演技が必要でした。エンデヴァーはいわゆる「炎使い」ですが、周囲の状況や敵のタイプに合わせた技を出したり、そして超高火力の技は周囲に被害が及ばない上空で出したりとか、そういったクレバーさもカッコいいと思います。



―ハイエンドと熱く戦った88話の収録を終えて、いかがでしたか?


出し切りました!でも、原作を読んでいる方はわかると思いますが、あのすぐ後にもある事件が起きますから、正直僕の体力的には4期はあそこで終わってくれてよかったと思います(笑)。もし5期があの続きから描かれるのだとしたら、僕は最初から戦い終わったモードでアフレコに臨むことに…。4期最終回のあの状態を持ったまま、僕は5期までの期間を過ごさないといけないですね。



―それは過酷な…(苦笑)。あと、ラスト2話中村悠一さん演じるホークスが登場しました。彼とのコンビはどうでしたか?


87話では、ヒーロービルボードチャートJP発表のステージや焼鳥屋でいい具合におちょくってくれました(笑)。ああいうのらりくらりと遊びのあるタイプは、まじめで遊びのないエンデヴァーは本当に腹が立つんだと思いますが、バランスとしてはすごくいいコンビですよね。そしてホークスは、エンデヴァーがただひとりオールマイトを超えようと不器用に努力してきたことをちゃんと見ていてくれた数少ない人間。それでいて、「エンデヴァーさんはこういうとこが足りないんだよなあ」とか、斜に構えて思っていたり。その中で、No.1とNo.2として並び立って、彼はエンデヴァーを後押ししようとしてくれた。あの戦いでも、ホークスがいなかったら勝てなかったし、ホークスとしても、エンデヴァーがいたからこそ勝つことができたんだと思います。



―87話でのやりとりから印象的でしたよね。


その中で、ホークスの「ヒーローが暇を持て余す世の中にしたいんです」という言葉をエンデヴァーは受け止めました。やり方や姿勢は違いますが、最終的に目指すところは一緒ですから。エンデヴァーって、気に入らないからすべて否定することはないんです。そこは、オールマイトとの関係性や彼への心情が変化した、4期でオールマイトに「平和の象徴とはなんだ?」と聞いたあの時が契機だったかもしれません。ちょっと腹が立つホークスでも、ちょっと心にとまるような言葉があればそれを受け止める器量があると思います。そのホークスとは、ハイエンドとの戦いを経て、信頼感が出来上がったと思っています。



―5期に向けて、ファン・視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


4期はヒーローインターン編、仮免補講、文化祭編、そしてハイエンド戦と、本当にいろいろなことが起こりました。そして5期は、最初からいろいろなサプライズが待っていると思います。4期最終回を見た気持ちを持続したまま、5期を迎えてほしいですね。ヒロアカ5期は、ヒロアカ史上の中でも本当に熱いシリーズになると思います。ワクワクしながら、心待ちにしていてください。期待は裏切りません!



―ありがとうございました!

エリ役 小林星蘭さん インタビュー

―『僕のヒーローアカデミア』4期おつかれさまでした。


おつかれさまでした!



―あらためて、ヒロアカという作品について伺います。原作を読んで感じる面はどういったものがありますか?


原作コミックスは最新刊までしっかり読ませていただいていまして、とにかく胸が熱くなる、唯一無二の作品だなと感じています。堀越先生の絵の迫力や勢いが気持ちよくて、すごくパワーがあるので、それに後押しされるようにテンポよく読み進めてしまいます。



―アニメはどうでしょうか?


アニメから強く感じるのは、制作の皆さんが演出に命を懸けている!というところです。原作では描き切れていない動きやアクションもそうですが、同じシーンでもアングルやポーズを変えたりして、原作を大切にしながら、もっと面白くしようという熱意を感じます。それと、キャラクターの気持ちの流れをすごく大事にされていて。気持ちの変化だったり、例えば倒れてまた立ち上がる瞬間だったり、そういった面がすごく丁寧で。アニメでは、ヒロアカという作品のまた違った魅力を発見できていると思います。



―そのヒロアカでねじれちゃんを演じられていますが、第一印象はどんなものでしたか?


第一印象は、せわしない女の子です(笑)。エネルギッシュで、「いつ寝てるんだろう?」と思うくらいアクティブ。それでいて、雄英ビッグ3のひとりということもあって、すごく強い攻撃を繰り出したり、空を飛べたり、“個性”もすごいですが、ねじれちゃん本人は自分の“個性”についてそんなにわかってないのかも…?という気もしていました(笑)。感覚でやっていそうだなって。
彼女は好奇心や興味が尽きないんですよね。それが自分のエネルギーの源なんだと思います。子どものようにまっすぐで、いつだって前向き。そういったところは私自身も尊敬しているところであり、演じるうえでもそこを心がけています。私はのんびりした性格なので、もしかしたら真逆にいるのかもしれませんけど(笑)。



―(笑)。ねじれちゃんを演じていかがですか?


「ねえねえ、なんで?」って質問をしておいて、返事を待たずにすぐ別に興味が向いちゃう女の子ですが、3期最終回で1年A組にやってきたとき、それがいきなり出ましたよね。そのスピード感や、今どの子に興味が向いているか、という彼女の“せわしなさ”がすごくて、収録では苦労しました。続けてではなくカットごとに録らせていただいてりして…。質問をしているようでしていないというか、興味はあるんだけど他にもたくさん目が行ってしまう。そういった感じを出すのが一番難しいです。



―ミリオ、天喰と合わせてビッグ3についてはいかがですか?


ねじれちゃんがまず前に出て、ミリオはでーんと構えてくれていて、環くんは後方で小さな声で喋ってる(笑)、バランスがすごくいいと思います。ねじれちゃんは、ミリオも環くんも大好きなんですけど、2人への接し方も面白くて、ミリオのギャグに対してや、環くんへの声のかけ方が、たまにぞんざいになるというか。他の人が言ったら嫌味みたく聞こえるのも、ねじれちゃんが言うと、そしてあの2人だからこそ成り立つ掛け合いだと思います。



―4期ではヒロアカで初めて先輩後輩という関係が描かれました。ねじれちゃんはお茶子と梅雨ちゃんをインターンに誘ったわけですが、2人にどう接していると思いますか?


あまり細かいことは言わずに、意外と「背中を見せる」という感じじゃないかなと。ある程度の信頼をスタートから置いていたんだろうなと思います。ねじれちゃんは、2人を引っ張ってあげる瞬間もすこしはありましたが、一緒のチームにいる人が、先輩だろうと後輩だろうとあまり変わらないんじゃないでしょうか。例えば68話でねじれちゃんが街で暴れる敵<ヴィラン>に「グリングウェイブ」を出して、そのあとに2人に攻撃の合図をしましたが、あとはその戦い方や攻撃に興味津々だったのかもしれません。あと、体育祭の2人を見て「リューキュウに合うと思った」というセリフもあって、ああ見えてじつはすごく洞察力みたいなものもあるんだと思います。



―4期ではヒーローインターン編と文化祭編が描かれました。アフレコ現場でどんな印象を持っていましたか?


ヒロアカは、自分がたまたま持ち合わせた“個性”次第で生きづらさを感じた人間が敵<ヴィラン>になってしまう、というのが多い印象があるんですが、死穢八斎會、特にオーバーホールは、自分なりの美学や正義というものが強くあると思います。ヒーローたちが突入した時も、幹部たちの戦い方や行く手の阻み方がすごく組織化されていて、死柄木たちはまだどこか荒っぽいところがある一方で、死穢八斎會はより大人な組織だなと。そんな“極道”と呼ばれる人たちと戦う物語が、これまでのヒロアカとのギャップがあって面白いなと感じていました。そのきっかけがエリちゃんというひとりの女の子で、そこを接点に戦いが始まっていく。ひとりの女の子を救ける、というシンプルな軸をいろんな要素が取り巻いていて。死穢八斎會という“極道”と、警察ではなく、“ヒーロー”が戦うというのがこれまでにない設定で新しいし、面白いです。



―そしてそのヒーローインターン編からガラッと変わって、文化祭編となりました。


アフレコ現場の雰囲気も変わりましたね。その中でねじれちゃんは、文化祭のミスコンに出るにあたって「絶対優勝したいんだ」ってこぶしを握り締めるような気持ちを伝えるシーンがあって、そんなねじれちゃんは私自身初めて演じました。最初はまわりに言われて「じゃあ出てみようかな」くらいだったのが、出るからには勝ちたい!って前向きな気持ちを見せて、絢爛崎さんっていうすごい人がいる、って話をするときもイキイキとしていて、目の前のことだけじゃない、未来のことに向けて好奇心をかき立ててる、そんな新しい一面を見ることができて嬉しかったです。



―ミスコン本番のオンエアも楽しみなのではないでしょうか?(※インタビューは第86話放送前)


そう、楽しみなんです!原作ではふわふわ浮かんで舞っている、っていうのはわかるんですが、どんなアニメになっているのか…。本当に4期で文化祭編までお話が進んでくれてよかったなと思います。



―それでは最後に、ファンや視聴者にメッセージをお願いします。


『僕のヒーローアカデミア』第4期をご視聴いただきまして誠にありがとうございました!4期もヒーローたちの葛藤や、真に迫る瞬間が多く描かれ、私も一視聴者として見ていて何度も胸が熱くなったし、涙を流しました。改めて本当に、アニメヒロアカに関われて嬉しいなという気持ちと共に、心から信頼できるアニメチームのスタッフの皆様に感謝を捧げたいです。日々ヒロアカを愛してくださっているみなさま、どうぞこれからも温かい応援を宜しくお願い致します!
第5期も間違いなく!プルスウルトラです!!



―ありがとうございました!

エリ役 小林星蘭さん インタビュー

―女優として活躍される中、『若おかみは小学生』に続いての2作目となるTVアニメレギュラー出演になりますね。


『若おかみは小学生』の時は本当に緊張してただただ必死に収録に臨んでいました。その時に比べれば落ち着いてスタジオに入れていると思いますが、まだまだ勉強しないといけないことばかりです。



―ヒロアカは以前からご存知でしたか?


ヒロアカが好きな友だちからよく話を聞いていて、おもしろそうだな、読んでみたいな、と思っていました。偶然なんですが、そこにちょうどエリちゃんのオーディションのお話をいただいて、そこから単行本をぜんぶ読ませていただきました。



―エリちゃんのオーディションを受けるにあたってどんな気持ちでしたか?


ヒロアカはすごく人気がある作品ですし、それにエリちゃんは4期のお話の中ですごく大きな、あとずっとつらい思いをしてきた難しい役ということで、まず「私がオーディションを受けさせてもらっていいのかな、私にできるのかな」と恐縮をしてしまったんです。でも、せっかくいただいたお話で、私にできることは全部やろう!という思いで受けさせていただきました。



―そしてエリちゃん役に決まった時はいかがでしたか?


嬉しさがたくさんあふれて、そしてホッとした気持ちもあって、涙がボロボロ出てしまいました。そして、選んでいただいたからには全力で臨もうと気を引き締めました。



―そして4期のアフレコに入っていかれましたが、収録はいかがでしたか?


最初の収録で台本や香盤表を見て、そこに書かれている出演者の皆さんのお名前を改めて見て、「これはたいへんなところに来てしまった…」と思って、声が震えるくらいすごく緊張してしまって…。それが収録のテストの時にも出てしまったんですが、「エリは閉じ込められていて何も解放できない境遇にいるから、今のその緊張感を持ち続けて」と演出をいただいて、そこを心がけました。なので、私の緊張が4期はじめのエリちゃんにはちょうどよかったのかもしれません(笑)。あそこまで内に入る、「自分が悪いんだ、自分のせいで周りの人たちが苦しむんだ」って自分を否定するキャラクターを演じたことは映画やドラマでもなかったので、初めての挑戦だったなと思います。



―エリを演じていく中で印象に残っていることなんでしょうか?


エリちゃんは、デクくんたちが必死に自分を救けようとしても「自分のせいでみんなが傷ついちゃう、迷惑がかかる」って思っていたのが、インターン編の終盤では「自分は救からなきゃいけない」っていう気持ちに変わりました。そこは、ハッキリとはしないまでも(アニメを)見ている人が「ここでエリちゃんが変わった」ってわかるようにしなければいけないし、でも大げさにやり過ぎたら不自然で、エリちゃんらしさもなくなってしまいます。そこの演技は難しかったです。



―そのインターン編から、文化祭編へと章が変わりました。そこでの変化はありましたか?


エリちゃんはずっと縛られているような環境にいて楽しそうなシーンというのはありませんでした。文化祭編になって、少しずつ変わっていく中でも「エリちゃんは楽しい気持ちをどう表現するんだろう?」って私自身すごく考えながら演じました。もしかしたら、私も、共演者の皆さんが話しかけてくださったりして、収録が進むにつれて緊張もほぐれて打ち解けていったので、次第にデクくんやミリオさんたちと打ち解けていったエリちゃんを演じるうえで重なる部分があったかもしれません。だから、私とエリちゃんは一緒に変わってこれたのかなと思います。



―そして、文化祭編のクライマックスとなる1年A組のステージ。あれを見てエリちゃんがついに笑顔になりました。あのシーンを演じていかがでしたか?


まず、「エリちゃん、よかったね!」という気持ちになりました(笑)。演技で言えば、小さな子どもが公園で遊んでいる時のような純粋な楽しさを出そうと思いました。あそこでエリちゃんは生まれ変わったと思っていて、普通の女の子として、“子どもらしさ”を意識して演じました。



―この4期でエリちゃんというキャラクターを演じてきていかがでしたか?


まだまだ慣れない面はたくさんありますが、最初の収録からこれまでエリちゃんと一緒にやってきて、一緒に成長できた部分もあると思います。それはすごくありがたいことですし、観てくれた方がすこしでも「小林星蘭がエリちゃんを演じてよかった」と思ってくれたら嬉しいです。



―最後に、小林星蘭さんにとってのヒーローとはどういうものでしょうか?


自分の中につらいことやトラウマ、悩んでることがあっても、真っすぐな気持ちをもってそれに打ち克つことができる。それでいて、自分のことではなく周りの人のことを考えて行動ができる。そんな人がヒーローじゃないかなと思うし、自分もそうなれたらいいなと思います。



―ヒロアカを応援してくれている皆さんにメッセージをお願いします。


原作を読んでいる皆さんは、ご自身で想像していたエリちゃんがあったかと思いますが、アニメでエリちゃんを観て、つらさだったり、前向きになったりするその気持ちが伝わっていたら嬉しいなと思います。4期では、デクくんやミリオさんたちみんながエリちゃんを救けようと頑張っていて、そのキラキラしたカッコよさを、より楽しんでくださればと思います。



―ありがとうございました!

天喰環役 上村祐翔さん インタビュー

―「ビッグ3のサンイーター」のアフレコ、おつかれさまでした。


おつかれさまでした。疲れました。



―天喰の当番回のアフレコ直後のインタビューということでいろいろお話を伺わせていただきます。まず、ジャンプコミックは小さいころから読んでらっしゃいましたか?


ジャンプは少年の頃よく読んでいて、ジャンプのヒーローたちには漠然と憧れるものがありました。声優という仕事についてからもその憧れは残っていて、そんな中で、まさにヒーローモノのヒロアカに、天喰環として出演させていただけることになったのは、すごくうれしかったです。



―ヒロアカの印象はいかがですか?


とにかく“熱い”です。今日のアフレコでも感じたんですが、ヒロアカはヒーローを目指す高校生たちの物語ということで、環もそうですが、彼らはヒーローとしては、まだまだ不完全な部分があります。それでも自分自身を奮い立たせて強敵に立ち向かう姿勢というか、そういったところが原作を読んでいても熱さを感じるところです。もがき続けて、何が正解かはやってみないとわからない中でいろんな経験を積んでいって、少しずつステップアップしていく姿は応援したくなります。



―天喰環の第一印象はいかがでしたか?


環は最初の登場でタダモノじゃない感を出したと思ったら、すぐメンタルが弱い面を見せて「帰りたいツ…!」って言って、ミリオとは別の意味でインパクトがありました(笑)。そんなギャグっぽいシーンでも彼としては大まじめにやってる結果なので、最初に演じた時はギャグにならないよう気を付けました。持っているものは才能にあふれているけれどそれをうまく出すことができない、自信が持てない、というギャップにかわいらしさも感じられて、親しみやすい普通の少年なんだって思っています。



―ヒロアカの現場はいかがですか?


3期の最終回からの参加だったので、最初の収録は緊張しました。事務所の先輩の内山(昂輝)さんに事前に様子を聞いたりしてました。「先輩、どんなですか…?」って(笑)。参加してみると、緊張感はある現場ですが、キャスト全員が同じ方向を向けるように演出をしてくださるので、演じている身としても、そこが見えたら迷わずまっすぐ進めばいいと思わせてくれる現場です。あと、画にとらわれないところ、キャラクターの気持ちをすごく大事にする演出もあって、ヒロアカのアニメは画面からより強く伝わるものがあるんだなと思います。



―先ほどもお話いただいた、強さとメンタルの弱さというギャップを持つ天喰環を演じていていかがですか?


演じていてひとつ思ったことがありました。第68話で、環はチンピラを取り押さえた後に撃たれて、“個性”が一時的に使えなくなりました。そのあと切島くんが頑張って事件を収めてくれましたが、彼の前向きなキャラクターをひがむのではなく、自分を悲観しつつもしっかりと認めて、ちゃんと言葉にして褒めていたところに、ただネガティブなだけじゃない、環の強さを感じました。それはミリオという存在があって、彼を追いかけてるいるからだとも思います。



―ファットガム事務所のチームはいかがですか?


バランスがいいですよね(笑)。ぼそぼそしゃべるおとなしい先輩と、「ガッツだぜ!」って感じの切島くんと、関西ノリのかわいいおっちゃんみたいなファットガム。賑やかな雰囲気で演じていて楽しいです。



―そして、今日「ビッグ3のサンイーター」のアフレコでした。いかがでしたか?


「次は環の当番回だ」ってわかってる中で、前回から今日のアフレコまで予定より日数が空いてしまって(苦笑)。気持ちは作っていたんですけど、それを持続させるのが難しかったですね。普段どおりに平常心で収録に臨むべきとは思いつつも、この回に懸ける思いというのは強くて、昨日はめちゃくちゃ練習しました。モノローグや回想などで考えさせられるセリフ回しや流れがありましたし、一方のバトルでの技名を叫ぶセリフとか。ご近所に迷惑だったんじゃないかなって(笑)。



―(笑)。


この作品の脚本が素敵だなって毎回思うんですが、セリフの奥にあるものというか、表だけじゃなくて裏の部分が大事で、その基盤ができていれば自分の感情の持って行き方がわかりやすくなるんだろうなと思って。ひと言の奥行きを探るのに苦労しました。



―たしかに、いろんな環の表情が見れるエピソードですよね。


自分だけじゃなくキャストの皆さんからも「環がめちゃくちゃカッコいい回」とも聞いてましたし、ここはバシッと決めなきゃと思っていました。だけど、「彼はまだプロヒーローじゃない。完全なヒーローになっちゃいけない」という演出をいただいて。雄英ビッグ3という実力者でありながら、等身大のもがいてる姿を演じる、そのバランスが難しかったです。



―天喰の“個性”発動シーンや、八斎衆の3人とのバトルもすさまじかったです。


環の“個性”である「再現」は食べたものの特徴を身体に出すことができますが、出して、組み合わせて、攻撃して、ダメならもう一度考えて、起死回生の一発をどう出すか…という戦いでした。その際のモノローグも冷静すぎると完全なヒーロー然としてしまうので、そこも考えながら演じました。そして八斎衆を演じるお三方の演技もあって、叫び声やかける強い言葉などの掛け合いをしっかりやることができました。



―そして天喰とミリオの信頼関係も描かれていました。


今回のお話を通して、ミリオがどうしてあそこまで環のことを信頼しているのか、「お前はサンイーターだ」って言い続けてくれるのか、その理由をしっかりと見ることができました。僕自身も、アフレコに向けて練習を重ねる中で、テストをする中で、セリフの重みも感じられて、深みが増していった感じですね。ひと言では語れない関係ですが、そこをしっかり噛み砕いて演じられたと思います。



―まさに、環の当番回となりましたね。


今まで内気でネガティブな面が目立っていた環が、もともと持っていたけれど出し切れていなかったものを、自分を奮い立たせながら発揮して、ひと皮むけるエピソードになっています。それと、アフレコではまだ映像が完成していませんでしたので、完成したアニメがどうなっているのか、僕も楽しみです。環の戦いはスピード感もありますし、あのタコの足を駆使した大技がどんなふうになるのか…。僕も、昨日は夕飯になんとなくタコ焼きを食べましたから(笑)。



―(笑)環を演じる上村さんならではですね!それでは最後にファン・視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


ヒロアカはこの4期から本格的に参加させていただいていますが、この「ビッグ3のサンイーター」のお話は環がフォーカスされていて、新キャラをここまで掘り下げていただいて、演じる側としてありがたく感じています。先ほどお話したとおり、ヒロアカはどのキャラクターも主人公になりえる作品ですが、このお話ではまさに“サンイーター”こと天喰環が主人公だなと思います。僕自身が演じてきた中でもインパクトのあるキャラクターだと感じています。環の「己との戦い」が描かれますし、この先もひとりひとりが主人公だと思いますので、みんなを応援してほしいと思います。



―ありがとうございました!

切島鋭児郎役 増田俊樹さん インタビュー

―第1期が2016年放送なので、増田さんが切島を演じ始めて4年半が経ちました。最初を振り返っていかがですか?


僕は昔からジャンプを毎週読んでいるのですが、最初にお話をいただいた時はヒロアカの連載も始まったばかりでした。すごく面白い作品だと思っていた一方で、その時点では切島の内面までは特に描かれていなかったこともあって、「切島ってどんなキャラだっけ…」と原作を読み返したのを覚えています。そして1期のアフレコが始まる頃に、原作で林間合宿編が描かれ始めたんです。その中で、爆豪が捕まった時に何もできなかったことを悔やんだり、ルールを無視してでも救けに行ったり…。どんどん切島の人となりや内面が見えてきて、すごく魅力的なキャラクターだなと思いました。



―なるほど… それでは現時点ではどうでしょうか?


アニメ4期はインターン編から始まりましたが、原作のインターン編は、たしかアニメ2期のアフレコをしている時期に始まったと思います。切島の過去なども描かれているのを読んで、さらに見え方が変わりました。直情的なだけじゃなくて、悩みを抱えていたり、ウジウジしてしまう面もあったりして。それまでは声の大きさや、ガンガン前に出ていく姿勢など、わかりやすい面を意識していましたが、もっと人間味があって、幅のあるキャラクターだということを大事に演じています。



―先ほど3期の林間合宿編の話が出ましたが、切島のキャラが鮮明になったシーズンだったのではないですか?


そうですね。林間合宿編では爆豪が連れ去られて、「自分は何もできなかった」という後悔があり、切島の「熱さ」だけではない面も描かれました。その後悔は、今後4期で描かれる彼の過去と重なる部分があるかもしれないですし、たとえ捕まったのが爆豪でなくても、クラスメイトのだれであっても、切島は同じ行動をしたんだろうなと思います。



―3期の爆豪救出のエピソードで、切島の呼びかけなら爆豪は応える、とデクが作戦を提案しましたね。


あの時、切島もデクに言われて「おれ?」って意外な顔をしていましたが、僕もびっくりしました。たしかに切島は爆豪に対して「こいつすげえな」と思っているとは思うんですけど、切島はたぶん誰に対してもフラットなんです。逆に爆豪が他のクラスメイトと比べて切島を「度胸のあるやつ」だと認めているんじゃないかなって。だからあの時、切島の手を掴んだのだろうなと思います。



―そして、切島の当番回と言える第68話「ガッツだレッツラレッドライオット」の放送が近づいてきました。


アニメ4期の制作が決まる前から楽しみにしていました。連載で読んだときに「やべえ!超カッコいい!」って。切島がもう一段成長するようなエピソードで、「これは収録することになった時のために準備をしておかないといけない」と思っていました。もしかしたら、第68話は原作でいちばん繰り返し読んだかもしれないです。



―アフレコ前の心境としては?


アフレコが始まる前は、こわかったですね。自分なりにお芝居の準備はしていきましたが、自分の考えひとつだけでは終わらないですから。ただ、こわいのと同時に、そこからどういったものに出来上がっていくんだろう?というワクワク感もありました。



―アフレコはいかがでしたか?


楽しかったですね。切島のひとつの成長を演じることができたという嬉しさもありましたし、「切島は一気に全部をできる器用な人間じゃない。大きな目標を目指す中でひとつひとつを地道にクリアしていく人間」だというディレクションをいただいて。ただバカ正直に突っ走るんじゃなくて、自分ができることをしっかりやる。切島がそういった人間であることを再確認できて、そのうえで演じていきました。



―原作の読者の皆さんもオンエアを楽しみにしている回です。


僕も楽しみです(笑)。アフレコの時は映像が出来上がっていない状態でしたけど、ひとつひとつのシーンがとても丁寧に描かれていて、動きだったり、“目”の演出だったり、まだ完成していない状態の映像でもすごく期待してしまうものだったので、どんな音楽や効果音が付くのか、どんなアニメーションに仕上がっているのか、本当に楽しみです。



―そして、切島には4期でもうひとつの当番回があります。


それですね…。68話の収録が終わって少しホッとしていますけど、もうひとつの山が来ます。そこに向けてまた準備をします。この68話以上に、切島に踏み込んでいくので、そちらも楽しみにしていてほしいです。



―最後に、ファン・視聴者にメッセージをお願いします。


3期でオールマイトとオール・フォー・ワンの戦いというものすごく大きな山場を迎えて、僕も原作を読んだときに「こんなに大きな節目を迎えて、この先どうなってしまうんだろう?」と思いましたが、それはデクや切島、次世代のヒーローたちの成長につながる、より大きなエピソードの始まりだったんだなと感じています。これまでも手に汗握る展開でしたが、4期のインターン編は新たなテイストが含まれていて、また違った楽しみがあるストーリーになっています。ぜひご覧ください!!



―ありがとうございました!

サー・ナイトアイ役 三木眞一郎さん インタビュー

―「ヒロアカ」についての印象を教えてください。


他の現場でも「ヒロアカ」というのはよく耳にしていました。出演させていただくことになり、原作を読んで、そしてアニメを見ての感想としては、堀越(耕平)先生による原作はすごく緻密に描かれていて、迫力がありますよね。アニメはその原作を損なうことなく映像としてしっかり見せてくれている、そんな印象があります。



―サー・ナイトアイはどんな人間だと思いますか?


理知的で、大人ですね。そして、すごく心が強い人だなと思います。



―どのあたりにそういったものを感じますか?


ナイトアイは、オールマイトへの大きな憧れを持ちながら、いちばん近くでずっと一緒に仕事をしてきた。その中で、絶対に外れない「予知」で、自分がずっと支えたいと思っていたオールマイトが死ぬという事実を「見て」しまって、その死をただひとり実感してしまっている。衝撃だったり、慟哭だったりがあったうえで今の彼がいる、と思うと本当にすごいな、と。



―オールマイトについては、デクと同じか、それ以上かもしれない憧れを持っている人ですからね。


オールマイト本人から、近い将来に命を落とすということを知らされた緑谷のショックはものすごく大きいと思いますが、ナイトアイは聞くではなく、その場面を見てしまったわけです。戦いで重傷を負ったオールマイトは、さらに近い将来に死ぬとわかりながらもヒーローを辞めようとせず、そこでナイトアイは袂を分ちます。それでもナイトアイがヒーローを続けているのは、オールマイトの意志を継ぎたい自分もいたからだろうし、ヒーローという存在が世の中を明るいものにするんだって気持ちがあるからだろうし、そういったオールマイトの“何か”が、いつだってナイトアイの胸の内にはあるんだと思います。



―そんなある種の師弟関係がオールマイトとナイトアイにはありますが、同じくナイトアイとミリオもそういった関係にあると思います。まずどういったことを教えているんだと思いますか?


「死なないための方法」を教えてるんだと思います。相手の動きを読む、経験を増やしていく、というのは、自分だけでなく周りの人も命も守ることに繋がるので。ミリオはナイトアイのように未来自体を見ることはできないけど、ちょっと先を予測することはできる。予測することで身を守れる、ということを大事にしているんじゃないでしょうか。



―そんなナイトアイの声をあてているアフレコ現場の空気はどのように感じていますか?


スタジオの密度が濃いというか… 広いスタジオで収録をしていますがギュッと凝縮していく感じがあって、特に今日の収録は空気がノッてましたね。役に対しての想いとかをみんなが持っていて、そこに登場人物たちの想いも乗っかっていって… そんな現場ですね。



―「ヒロアカ」といえばヒーローですが、三木さんにとってヒーローという存在はいますか?


ヒーローというか、「すげえな」って思うのは、義理のお祖父ちゃんですね。戦争に出兵して、戦後は警察官として働いて、その後会社を起こしたりと、ものすごい経験をしている人なんですが、あの時代を生き抜いただけでも信じられないし、それでいて今も矍鑠としている。すごいって思います。



―それでは、最後にファン・視聴者にメッセージをお願いします。


これまで長く続いている作品で、ずっと応援している方が多い中、途中から参加するということについてはある意味怖さもあります。ただ、ヒロアカを応援している皆さんがこれまで以上に楽しめるように全力でマイク前に立たせてもらっていますので、これからもヒロアカをテレビの前で楽しんでいただければと思います。頑張ります!

オーバーホール役 津田健次郎さん インタビュー

―オーバーホール役として「ヒロアカ」に参加することとなっていかがでしょうか?


作品の名前はいろんなところで聞いていました。すごく人気があり、さらにキャラクターもたくさん出てくるという話も聞いていたので、「いいなー、出たいなー」って思っていました(笑)。そんな中、ありがたいことにオーバーホール役のお話をいただいたんです。デザインを見て、すごく立ってるキャラクターですし、別の作品の現場で山下(大輝)くんが「津田さん… このキャラめっちゃ強いっす!」って話してくれて、周囲の反応を見てもすごくありがたくて、嬉しかったですね。



―オーバーホールは3期のラストからの登場でしたね。


これがまたすごく印象の強い登場の仕方で、ビッグ3の登場も相まって、そこからファンの皆さんの気持ちが次に向けてグッと盛り上がった印象もありましたし、演じる側として身が引き締まりました。



―オーバーホールを演じるうえでのポイントは?


最初自分でイメージを作って持って行ったんですが、僕の演技がちょっと濃すぎたらしくて(笑)。「神経質なんだけど知性を感じさせる」といった感じの演出をいただきました。ただスイッチが入ると苛立ちというか怒りをハッキリ出したりもするので、クールなんですけど振れ幅は広い人間だと思います。



―「ヒロアカ」の現場の雰囲気はいかがですか?


初めて現場に行った時点で3期の終盤でしたし、出来上がっている面もあるんですが、和やかでありつつもどこか緊張感も走っている、バランスのいい現場だなと感じました。今ではオーバーホールの演技も含め、自分に馴染んできていますね。それと、「ヒロアカ」はジャンプ作品ということもあって、もうすこし明るいというか、真っすぐなイメージを持っていたんですが、もちろんそういう側面はありつつも、より複雑で、現代社会に親和性の高い、その匂いが立ってくる物語だなぁと感じていて。ダークな面も含めて、それがどこかピリッとした雰囲気も作り出すんじゃないかなと思います。



―オーバーホールはカリスマ的な魅力のある敵<ヴィラン>ですが、津田さんご自身は「ヒーロー」と「敵<ヴィラン>」どちらに魅力を感じますか?


敵<ヴィラン>ですね。僕は役柄では敵<ヴィラン>街道まっしぐらで来たんで(笑)。悪役というか敵<ヴィラン>の魅力は、振り幅の大きさ、それとルールに縛られない自由度の高さが演じていて面白いって思います。正義と悪、ヒーローと敵<ヴィラン>は表裏一体であって、ヒーローと同じように敵<ヴィラン>にもダークサイド側としての強い信念があるケースが多くて、それが正義側よりも深かったりして、ヒーローの大きな壁になっていく。戦いの強さと同じくらい精神の強さという部分があるので、そういうところは演じ甲斐がありますね。



―さらにオーバーホールは恐ろしい“個性”の持ち主です…。


敵<ヴィラン>名の「オーバーホール」にあるように、「分解・再生」ですから。これをどう駆使して戦うのか、デクたちの前にどう立ちはだかるのか、自分も楽しみにしています。



―最後に、ファン・視聴者にメッセージを。


いままで応援してきてくださった皆さんの期待に応えられるようなお芝居をできればいいなと思って、収録に臨んでいます。そうですね…… オーバーホールのイメージや思い入れがある方もいるかと思いますので、優しく見守っていただけると(笑)。そしてまだ「ヒロアカ」を見たことがない方も、絶対に楽しめる物語になっていると思いますので、まずは見てみてください。僕はとにかくオーバーホール、治崎の芯を捉えたお芝居を心がけていて、ひとつひとつのセリフやシーンを大事にやっていこうと思います。全力で応援してくれたら嬉しいです。とにかく、見てください!

通形ミリオ役 新垣樽助さん インタビュー

―「ヒロアカ」という作品はご存知でしたか?印象も合わせて教えてください。


コミックスは最初に読んでいてちょっと間が空いてしまっていたんですが、オーディションでミリオ役に選んでいただいて、あらためて読ませてもらいました。僕はこの「ヒロアカ」という作品は、少年漫画でありながら、少年に“怖い”と思わせる側面を持っていると思います。特にこの4期は、「こんなに怖い大人がいるのか」という気にさせるというか。これまでただがむしゃらに頑張ってきたデクたちが、4期では一気に命の危険にさらされる現場に放り込まれる。がむしゃらなだけでは勝てない、すごく実社会ともリンクするようなリアルな印象があります。



―たしかに、ある種のファンタジーでありながら、実社会のリアルさを持っていると言う人は多い作品ですね。


「ヒロアカ」全体を通しても、デクたちがいる環境や置かれている立場って実社会でもある話じゃないですか。“個性”という能力を持っていても、それぞれ優劣もあって、その中で葛藤があったり、その“個性”が社会に受け入れられる人もいれば、そうでない人もいる。そこからヒーローになったり、敵<ヴィラン>になってしまったり、そういったところがすごくリアルなんですよね。だからこそ、キャラクターのセリフ一個一個が響くものになっていると思います。



―そんな「ヒロアカ」で通形ミリオを演じるにあたって、彼の第一印象はどんなものでしたか?


まず、彼は常に笑顔で、キャラデザインもニュートラルに明るいので、その「明るさ」とか「ひょうきん」というところに根っこをもっていきたくなって、そういうコミカルなヒーローが必死に戦う、そんな印象が最初はありました。本編の最初の登場もインパクトがあったので(笑)。



―たしかに、1年A組と戦った時も全裸になったりしました(笑)。


でも、コミカルでひょうきんというのを根っこにすると、ただの“ヘンなやつ”になってしまう。スベッてもへこたれない芸人のような、それで「またバカやってるな(笑)」ってまわりを明るくするような人だけど、人望を集めて尊敬される人間でもある。持っている「透過」という“個性”がすごく使い方が難しくて落ちこぼれだったんだけど、それでも努力を忘れない芯のある人間なんだっていうのを大事に演じるようにしています。



―収録の現場はいかがですか?


3期のラストからの参加でしたが、他の現場でご一緒しているキャストの方が多いのもあって、「頑張ろうね」って暖かく迎えてくれました。ただ、現場でキャスト・スタッフの皆さんの持っている作品に対する情熱がすごくて、「早く自分の熱もこのレベルまで持っていかないといけない」という焦りもあったりして、自分も情熱をもってミリオを演じさせてもらっています。



―4期では、山下大輝さん演じるデクとコンビとなるシーンが多いですが、そのあたりについてはいかがですか?


演出をいただいたのが、ミリオの「先輩としての在り方」です。高いところにいて「こっちへこい」と上に引っ張り上げるのではなくて、隣にいて「いっしょにやろう」って持ち上げるイメージです。じつはそのニュアンスが難しかったりするんですよね。息ひとつ、語尾ひとつとっても、自分ではそう演じていても聞こえ方で印象が変わるので、そこは神経を使って演じています。



―じつはヒロアカの中で先輩キャラって初めての登場ですね。


「導く」だとオールマイトや先生たちの側になってしまうのでそれとは違いますし、でも実力は「No.1ヒーローに一番近い男」と言われたりもしていて、一方でギャグを連発するし、気配りや配慮もあるし、優しいやつだし…。ミリオはいろんな面を持っているので、演じていて難しくて、楽しいです。



―ミリオもひとりのヒーローとして成長していくわけですが、新垣さんご自身の“ヒーロー像”とはどんなものですか?


「ピンチな人のそばに必ずいる」という存在です。強いとか弱いとか、どんな能力だとかは関係なく、困っている人がいたら必ず駆け付ける。それが僕のヒーロー像です。偶然ですが、ミリオはまさにそんなヒーローを目指していると思いますし、そうなりたいと思ってこれまで努力してきたんだろうし、これからも変わらないだろうって思います。



―最後に、ファン・視聴者にメッセージをお願いします。


いよいよ4期からミリオが本格的に参戦となりました。僕自身、毎話毎話収録するたびにどんどんテンションが上がって、次はもっとやってやるって、ミリオと一緒に成長をしている感覚で臨んでいます。その思いが作品に乗って、それが他のキャストの皆さんの熱と一緒になって、その熱が観ている方にも毎話ごと積み上がっていくような、そんな作品になっていくと信じ、願っていますので、どうか毎週の放送を楽しみに待っていてください。

緑谷出久CV 山下大輝 × 爆豪勝己CV 岡本信彦 スペシャルインタビュー

―おつかれさまでした!収録はいかがでしたか?


岡本信彦(以下岡本)
まず、スタジオに入った瞬間から空気が違う感じがして。座席には前の列に僕らしか座ってなくて、どこか2人だけの空間が自然と作られていて、僕も「やってやるぞ」感がいつも以上にありました。


山下大輝(以下山下)
僕もです!「今日は信彦さんと2人でやるんだ!」という気持ちが強かったですね。



―今回放送される第61話は、第1期の第7話以来となるデクと爆豪の1対1のガチバトル回です。前回と比べていかがでしたか?


山下
全力しか出せなかったあの時からデクはすごく成長しているし、同じキャラを演じているんだけど、心構えから全然違います。あと、今回のお話はどちらかというとかっちゃんの方が追い詰められている状態だったというか…。


岡本
そうだね。そして、僕たちはテストの時にまず「絶対に勝ってやる!」という全開の気持ちでぶつかったんです。2人で特に話し合ったわけではなかったんですけど。


山下
そうそう、シンクロしていましたね。そうしたら…。


岡本
音響監督さんから、「もしかして2人とも、オールマイトとオール・フォー・ワンの戦いを見て、あれを目指そうとしてない?」って言われたんです。ぶっちゃけ言うとそのとおりだったんです。


山下
100%同士のぶつかり合い、意地の張り合いなんだ!と収録に臨んだんですが、それは違うと。2人で間違えました(苦笑)。


岡本
「爆豪にとってデクを介した自問自答なんだよ」という演出をいただきました。かっちゃんは、これまではいつも人に向かって言葉を投げるんです。今回もデクに答えがあると思っているからぶつけていると僕は思っていたんですけど、そうではなくて。これまでのかっちゃんが見せたことのない、「自分を痛めつける姿」を演じないといけない。これがすごく難しかったです。バトル中もこれまでみたいな叫びではないんです。声をガッて出したくなるんですけど、今回の戦う気持ちはそうじゃない。かと言って声を抑えるだけだとかっちゃんではなくなってしまうし、内面の気持ちだけでも何か出せればいいなと思って演じました。



― 一方のデクも、そんな爆豪を見るのは初めてだったと思いますが?


山下
そうですね。これまでTVアニメで60話デクを演じてきて、たくさんかっちゃんと相対してきましたが、あんなに落ち着いた声で話されることはありませんでした。あんな歯茎を見せないかっちゃんは見たことないです(笑)。僕としては、なんか痛々しくて、見てられないというか。最初は、デクはこの会話を早く終わらせたいという思いで、そこからバトルが始まって進んでいくにつれて「絶対に負けない!」という熱い気持ちになる、と思っていたんですが、ずっと「(爆豪を)どうにかしないといけない」という気持ちがあると演出をいただきました。



―爆豪の心を救わないといけない、というところでしょうか?


山下
はい。「僕がなんとかしなくちゃいけない!」という感じですね。ただ、その余計なお世話がかっちゃんからするとムカついてしょうがないんだと思います。でも、デクの根底はやっぱり「余計なお世話」=「ヒーローの本質」なんだなと再確認しました。でも、今回は本当に「かっちゃん回」でしたね。



―「かっちゃん回」?


山下
かっちゃんの苦悩だったり葛藤だったりが本当に色濃くて。デクは、いま順調な時期だと思うんです。オールマイトから「次は君だ」という言葉を受け取って、新しいスタイルも見つけて、仮免も取って、軌道に乗っている。それをかっちゃんも見ていますから。


岡本
デクに怒りをぶつけてもどうにもならないことは自分でもわかってるんです。でも他にどうしたらいいかわからない。それを自分にぶつけるんだけど、答えがわからない。その中で"何か"をぶつける対象がデクしかいない。ずっと「なぜ…!」しかないのって、すごく辛いと思います。演じていても辛かったです(苦笑)。



―その問いとバトルのきっかけがオールマイトでした。


岡本
オールマイトはかっちゃんの一番の憧れ。だからオールマイトが自分じゃなくてデクに"個性"を継がせたことにも「なぜ…」がある。「何で自分じゃないんだ?」って。雄英に入ってからも、一番認めてもらいたい存在がオールマイトなんだけど、まずデクがいる。この戦いも、結末は言えませんが、勝っても負けても「何で自分じゃないんだ?」という葛藤が消えないと思うんです。あと、戦いの後にかっちゃんの意外なセリフがあるんですが、そこからも「自分だって認めてほしい」という、子供っぽい一面が見えたと思いました。


山下
今回の収録で、かっちゃんもすごく等身大の少年なんだと思いました。いままでの「勝って勝って勝ち続ける」という信念も、内では本当に必死に頑張ってたんだ、って。かっちゃんという人間がより分かった気がしました。



―この戦いを経て、デクと爆豪の内面に変化はあるでしょうか?


山下
オンエアされる本編は、2人がものすごく動く激しいバトルに仕上がると確信していますが、バトルと言っても今回は内面をぶつけ合うドラマでした。その心のぶつかり合いを受けて、デクも「かっちゃんには負けたくない!」という気持ちが鮮明になって、それはオールマイトのような最高のヒーローを目指すうえで大事なものになると思います。


岡本
原作を読んだ時は、かっちゃんは何か憑き物が取れたと思ったんですけど、収録をしてみて、やっぱりまだ納得はしていない(笑)。ただ、デクはもちろん、もともと持っていた全盛期のオールマイトよりも上に行ってみせる、No.1になるんだという気持ちがより強くなった気がします。



―最後にオンエアを楽しみにしているファン・視聴者の皆さまにメッセージをお願いします。


山下
僕自身、原作を読んでいてすごく熱くなるエピソードでした。その原作の熱さだったり、2人の気持ちだったり葛藤だったりが、アニメになるとより生々しく痛烈に伝わるんじゃないかと思います。ぜひ2人のぶつかり合い、見届けてください!


岡本
「爆豪勝己:オリジン」の時も哀しく辛いシーンがあったんですが、今回はそれ以上にかっちゃんが苦しそうな姿を見せます。熱いバトル描写はもちろんですが、その中にある本人たちの葛藤を、さらに「PLUS ULTRA<プルスウルトラ>」する姿を、ぜひ見てもらえると嬉しいなと思います。



―ありがとうございました!

大塚明夫スペシャルインタビュー

―「ヒロアカ」にオール・フォー・ワン役としてご出演されるにあたり原作を読んだとのことですが、いかがでしたか?


申し訳ないことに読むまでは作品は知らなかったけど、読んだらとてもおもしろくてね。僕は成長物語が大好きで、だからこの「ヒロアカ」はドンピシャだった。例えば、ある日急に主人公が超能力を手に入れてすぐに大活躍する、という物語は正直あまり興味を惹かれなくて。でも、デクはオールマイトから"個性"をたまさか授かって、そこから彼は懸命に努力をする。ちょっとずつ成長していく姿が素敵で、愛おしいんだよね。昔ながらの、僕らが育ったころの少年漫画の王道って感じますね。



―「ヒロアカ」で好きなキャラクターはいますか?


やっぱりデクは好きですね。一歩一歩進んでいく感じがね。あとは、かっちゃん。デクに対しての優越感がどんどん削られていくじゃないですか。それに対する焦りみたいなのが、逆にかわいく思えるんだよね。あとは、鉄哲や切島のような硬い系。ド直球でいい。でもみんな好きだな…。みんなかわいいですよ(笑)。



―(笑)。そんなたくさんのキャラクターが登場するヒロアカで、敵<ヴィラン>の大物「オール・フォー・ワン」を演じていかがですか?


アフレコ現場でディレクターと話していたのは、オール・フォー・ワンはオールマイトを憎んでいて、彼が苦しむことを喜びとしている、ということ。だから、セリフのやりとりのうんと奥の方でオールマイトが苦しむ姿を想像しながら、そこを背骨として演じたらすごくしっくりいったんですよ。演じていて楽しいですね。



―これまで後ろに控えていたオール・フォー・ワンが、いよいよ前に出てくるわけですが、どう演じようと考えていましたか?


ようやく表舞台に出てくるけど、演技としては前に出よう出ようとはしないようにと考えてましたね。出ようとする気持ちをセリフに乗せず、力まない方がより怖さが伝わるし、その存在感で、まわりが勝手に想像をしてくれる。そういう細かい計算も楽しかったなぁ。



―外に出すのではなく、内に抑えるという演じ方なんですね。


現場でみんなが「うおおお!」とかって叫ぶ演技をしているから、僕もいきたくなるんだけどね(笑)。存在感や威圧感だったりをセリフに乗っけてしまうと、印象が小さくなってしまうなと。他の作品でも見るからに「こいつ悪人だな~!」って悪役を演じたことはありますけど、このオール・フォー・ワンはそれらに比べても懐の深い演技ができるキャラクターなので、本当に楽しいね。



―弟子でもある死柄木弔との関係についてはどう感じていますか?他のキャラクターへの語り掛け方と、死柄木へのそれとは違いがあると思うんですが…。


オール・フォー・ワンは、オールマイトが苦しむのが喜びで、そのために死柄木を後継者として育てているんですよ。でもその中で彼に情が移ったりするかもしれないけれど、ディレクターには「それ以上に死柄木を愛してくれ」と演出をもらったんです。そういう演じ方をすることで、より「先生」と「生徒」としての距離感がうまく出てるんじゃないかと思います。



―失敗しても何度も手を差し伸べますね。


先生としては理想的なんじゃないかな。学習する場を与えて自分は後ろに控えている。ああしろこうしろと命令はせず。それで失敗しても「また何度でもやり直せる。そのために僕がいる」と言って更なる成長を促すけど、かと言って弔もそれに甘えたりはしていない。デクとオールマイトとの関係とは違うけれど、絶対成長できると思います。



―そして、いよいよ三宅健太さん演じるオールマイトとの戦いです。アフレコはいかがでしたか?


演じていて、隣にいた(三宅)健太の熱がビンビン伝わってきました。健太は、まっすぐに向かってくる演技をしてくれるから演じやすいし、嬉しい。それに僕も演技で、「さあ、おまえはどうする?」って応えるのは楽しかったですね。そうやって生まれる芝居が画に乗っていく。それがアニメの醍醐味ですよね。



―完成が楽しみです。最後に、視聴者、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。


(より低い声で)…楽しみにしててね。まあ、アフレコの時の映像はまだ未完成のものでしたけど、それでもすごく画が動いているのがわかりました。オンエアを…「僕も、楽しみにしているよ。」


―ありがとうございました!

内山昂輝スペシャルインタビュー

―死柄木役にキャスティングされた時はいかがでしたか?


最初キャラクターデザインを見た時は驚きました。ビジュアルのインパクトが強くて、「これにどうやって声をあてるんだろう?」って感じて、演じるのが難しそうだなというのが第一印象でした。"手"が顔を隠しているので、まず表情が見えない。これまで他の作品ではキャラを演じていくうえで、表情というのはかなり参考にはなっていたんですが、死柄木はそれがほとんど見えない。だから感情が読めないし、最初はそういった意味で難しさを感じましたね。



―まだ謎が多い死柄木ですが、どういう人物だと考えていますか?


オールマイトが言っていましたが、「子ども大人」というのを、僕もキーワードとして頭に置いています。考え方が中学生っぽいというか…。世間で"善"とされてるものをブチ壊したいという衝動で動いていて、不安定なんだけど、だからこそ手が付けられない。そういう印象があります。



―収録中の演出で印象に残っていることは?


「あまり会話を成立させようとしない」というやり方をよく使います。会話って普通は、相手との距離感を意識して"言葉をかける"ものですが、死柄木の場合、それをやめてほしいという演出をよくされます。なんなら小さくて聞こえないレベルでもいいから自分の内の世界に語り掛けるようなイメージ。そうして演じてみると、死柄木っぽさ、どこか狂った感じが出てきて、自分でも波に乗ってやっていけるんです。



―2期第2クールのステインとのやりとりも印象的でした。


ステインが自分の前にやって来て、触発されて、ステインよりも俺が壊してやろうと脳無に街を襲わせた。でも事件の後、世間はステインばかり取り上げて、それに腹を立てて…。その時に言われたのが「死柄木は負けたと思ってない」ということでした。劣等感とか敗北感じゃなくて、ただ納得がいってない。「はあ?なんで俺じゃないんだ?」という素直な疑問。その理由が本当にわからないからムカつく。そういう感情でした。



―その理由を探していて、2期最終回でデクと話をしましたね。収録はいかがでしたか?


セリフが多くて大変でした(笑)。死柄木はセリフひとつひとつのセンテンスが長くて、かつどちらかというとゆっくりめの喋り方で、そこに黒い感情を入れるので、そういった点でも難しかったです。死柄木自身としては、「全部オールマイトだ」って、全部あいつが悪いというシンプルな結論にたどり着いて、彼の中で疑問が解消された感じですね。顔に手はついてなかったからわかりやすかったですが、憑き物が取れたようなスッキリした表情をしていましたし。



―そして3期へと進んでいきます。先の展開についてはご存知ですか?


死柄木は毎回登場するキャラではないのもあって、出番がくるタイミングでちょっと先まで原作を読み進めて、という感じです。毎度試行錯誤しているのですが、作品によって、先々まで全部知っておいた方がいい場合と、そうではない場合があると思います。この先でこういう展開があるから、伏線としてこういう感情で演じて…という風にやっていくと、やりすぎになることもあるので。もちろん、キャラにとって重要なポイントはスタッフさんが教えてくれるので、僕は今のスタンスがちょうどいいかなと思っています。だから、ヒロアカ3期はそんなに展開を知らないので、楽しみですね。



―3期に向けて意気込みはどうですか?


2期最終回で荼毘やトガっていう新顔が敵(ヴィラン)連合に入ってきて、死柄木と彼らがどういう動きを見せるのか、一方で成長していくデクたちヒーロー側とどう対決していくのかっていうのも楽しみだし、見どころだと思います。



―仲間ができましたね(笑)。


仲間なんですかね(笑)?どうなるかわかりませんが、面白そうなキャラだし、絡みも多くなりそうなんで楽しみです。



―視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


2期最終回で死柄木も自分の中でひとつの結論にたどり着いて、そして同じタイミングで新メンバーも登場して、新体制になったというか…って、まだ手を組むのかわかりませんけど(笑)。ヒロアカはデクたちヒーロー側を応援する視点で見ている方が多いと思いますけど、僕ら敵(ヴィラン)側も変化していくので、こちらにも注目してほしいと思います。ぜひ期待していてください。

岡本信彦スペシャルインタビューVOL.2

―1期からここまで、爆豪を演じてきていかがですか?


かっちゃんはよく叫びますが(笑)、その叫びの感情が、怒り、悔しさ、苛立ちと、種類が似たり寄ったりなんです。その一点の感情に向かって、深く深く向かっていく。その中で差を出すのはどうすればいいか、というのが大変です。この「爆豪勝己:オリジン」の中で、「デクと組むくらいなら負けた方がマシだ」というセリフが出てきますが、その時僕はかっちゃんが負けを覚悟したと思ったんです。そうしたら「こうは言っていても勝己はまだ勝つと思ってる。負けたと思ってない」って演出をいただいたんです。そんなかっちゃんはまたそこでデクに言葉を投げかけられて、さらに怒りや苛立ちが増してくる。彼は常に「さらに」なんです。怒りとかそういった感情のさらにさらに深いところまでいくのがかっちゃんなので、そこを演じるのが大変です。



―職場体験編では爆豪は珍しくコメディ担当のような感じでした。しかし今回は"ガチな爆豪"です。


ベストジーニストに髪を8:2分けにされたり、切島たちにそれをイジられたり…。そこから、デクに授業で自分と同じような動きで成長を見せつけられて、一気に苛立ちの感情が100%になりました。もうひとつ演出をいただいたのが、「ポイント的にはデクに上に行かれてるかもしれないっていう葛藤。そんなこと認められないっていう気持ちをぶつけてほしい」というのがありました。どんどん深い怒りに入っていかなければいけないのが、かっちゃんを演じる上で一番難しいところです。



―その難しさは岡本さんの人柄もあるような…。


そうかもしれません(笑)。僕は普段ホントに怒らないので…。これまでに出会った怒りっぽい人の立ち振る舞いとかを参考にしたりもしていますが、それよりもずっと先にいってしまったのが今回のかっちゃん。ある意味常人じゃないくらいまでいってしまうというか…。でも、その怒りの理由は「勝ちたい」っていう気持ちから生まれてるんです。



―たしかに。今回はそんな爆豪の過去が描かれますね。


子どもの時に「勝つこと」に憧れてる姿です。かっちゃんは勝利しか見てないっていうのは1期からずっとありますが、それを象徴的に考えていて、「ヒーローは最後には絶対勝つ」と信じてる。だけど、「勝つこと」に捉われすぎている気もします。それが強さだったり弱さだったり、脆さだったりもする。そこが爆豪勝己というキャラクターの良いところでもあるんですけど…。



―そして、怒りの対象であるデクと一緒に、オールマイトと戦います。


今回は、これまではとにかく自分の力だけで勝つことだけを考えてきたかっちゃんが、「1人だけで勝つ」のか、「2人で勝つ」のか、という選択を迫られます。ただ、相手は憧れであり超えるべき目標であるオールマイトですから、もちろん簡単にいくわけがない。しかも、コンビを組むのが自分の苛立ちの原因であるデク。それでも「自分自身の勝利」を目指すのか?デクと「ヒーローとしての勝利」を目指すのか?というところが注目です。あと、オールマイトの圧倒的な力を前にして、かっちゃんは「悔しい」だけじゃなくて「嬉しい」って気持ちもあったんじゃないかなと僕は思います。「この人を目指していくんだ」って再確認できた。かっちゃんには、子供の頃から思い描いている「勝つヒーローになる」っていう信念があると改めて思いました。



―今回の収録を終えてみてどうでしたか?


(山下)大輝くんと三宅(健太)さんとの本当に熱い収録でしたから楽しかったんですけど、まるでマラソンを走り切った後のような感覚です。僕自身は体力ある方なんですけど、体力的にも精神的にも、ここまで消耗させたかっちゃんはやっぱりすごいなって思いました。大輝くんも相当疲れたと思います(笑)。それと、今回の話のかっちゃんの心情もあって、ヒロアカでは初めてみんなとはちょっと隔離された別ブースに入って、離れたところから大輝くんたちの声をヘッドホンから聞きながら収録しました。かっちゃんがああいうキャラなので、普段は逆にあえて迷惑をかけようとしちゃうんですが、怒りに走るかっちゃんを自分のペースで自然に演じることができたのでよかったと思います。



―収録後、これまでと爆豪の印象は変わりましたか?


ひとつ成長できたんじゃないかなと思います。「怒り」の深いところにというのは変わりませんが、「ヒーローとはどういうものか?」ということを彼自身考えただろうし、ヒーローを目指していくうえで幅が広がったかなと。ただ、「勝つのがヒーロー」っていう信念はブレない。それを今回の戦いで再認識できたので、そこに向かってより強くなろうとすると思います。



―最後に視聴者の皆さんにメッセージを。


かっちゃんはこれまで一人で壁を超えてきたんですけど、超え方はそれだけじゃないんだって、それによって大人への階段を一歩上がるんじゃないかと思います。今まで演じる上でいっぱい叫んできたんですけど、自分でも「あ、こんな声まだ出るか」というのが発見できました。自分の中で決めきってた爆豪の声じゃなく、想定の範囲外の声が出せたことが嬉しかったので、そこも注目してくれたらなと思います。楽しみにしていてください。

井上麻里奈スペシャルインタビュー

―ヒロアカのアフレコ現場はどう感じていますか??


私は最初がゲーム『~バトル・フォー・オール』の収録だったんですね。1人きりの収録で、現場の雰囲気だったり、共演者の皆さんの声を聴いてバランスをとったりというのがなかったので、「八百万はこれでいいのかな?」とちょっと不安な気持ちもありました。そこから1期の収録が始まったんですが、私をはじめ1-Aの生徒のほとんどが中盤くらいからの登場だったので、第1話から作られている空気を見ながらバランスを取って演じていましたね。女子チームで一緒にごはんを食べている時に「ここから個性を出していこうね」って話をしていました(笑)。ただ終盤にUSJで敵(ヴィラン)連合と戦うエピソードで、本編のキャラクターたちだけじゃなくて、私たちもひとつの方向に向いた感じがあったんです。ヒーローを目指すキャラクターたちがチームワークで敵(ヴィラン)に立ち向かっていったように、アフレコ現場も同じように全員で作り上げていこう!っていうまとまりが強くなりました。ヒロアカっていうのはこういう作品なんだ!って思いましたね。



―なるほど。そこから第2期の収録へ…。


早く2期がやりたい!って思っていて、1期から2期の収録までちょっと間が空いてたんですが、1期の最後の気持ちを忘れないように、あの空気を大事にして2期の収録に臨もうと思いました。それに2期は賑やかな雄英体育祭からのスタートだったので、みんなで一緒に、というのがより強かったのもプラスになりました。



―1期に比べて2期は八百万の登場が多くなりましたが、もともと彼女にどんな印象を持っていましたか?


八百万役に決めていただいたときは、コミックスもそんなに巻数が出ていませんでした。その時点では、「決して悪い子ではないけど、プライドの高いお嬢様」という女の子なのかなあと思っていました。でもその後に「八百万:ライジング」が原作で描かれて、それを読んで「こんなに素直で純粋な女の子だったんだ」って感じました。一気に八百万が好きになりましたね。「早くこの回を演じたい!」って思いました。ライジング待ちでした(笑)。



―そして迎えた「八百万:ライジング」の収録ですが…。


八百万は体育祭での自分の不甲斐なさを感じたり落ち込んだりしていて、私としてはそこから彼女の心情を積み重ねていかないと、という想いがあって。彼女が自信を失っていく過程があるんですよね。でも、アフレコに臨んだ時、八百万は15歳の女の子だけどヒーローを目指している気持ちを忘れちゃダメだという演出をいただいたんですね。ふつうの女の子が、自分ができないことにただ失望してそこから立ち直るんじゃなくて、あくまでヒーローとして人々を救う、戦うという気持ちを持った中での葛藤を描かなきゃいけないんだって。「まだ負けちゃいけないんだ」って。八百万を演じるうえで、そういう強い気持ちをあらためて持つきっかけになりましたね。



―第1期からこれまで、八百万は内面がそこまで描かれてはいませんでした。


八百万の個性はすごい能力ではあるんだけど、1年A組のキャラクターたちは性格とか内面や能力も派手で、いかにもヒーローな人が多いので(笑)、そんな中で自分はふつうの人に近いのかなって気持ちに、私も八百万もなっちゃっていたのかもしれません。でも、これまで彼女が積み重ねてきたものはたくさんあると思うんです。彼女の「創造」の個性を持っていても、知識がなかったらモノを作れない。知識を得る努力をしないと何ひとつ生かせない。これまで八百万がいかに見えないところで必死に努力をしてきたのかって考えたら、ヒーローを目指している彼女と同じく、私自身も負けちゃいけないんだなって思いましたね。



―そしてこの回で彼女の内面が描かれましたね。演じるうえでいかがでしたか?


今まで見せたことのない、私自身演じたことのない八百万だったので、難しい面もありました。ヒーローを目指す人間って、女としての自分を捨てなきゃいけないこともあると思うんですが、彼女は15歳の女の子だから、捨てきれちゃうほど完璧ではないんじゃないかって。強いヒーローとしての女の子である、という演出もいただいたので、そのバランスを取るのが難しかったです。



―期末試験で梶裕貴さん演じる轟と一緒に、諏訪部順一さん演じる相澤先生と戦いました。収録はどうでしたか?


あ~、いっぱいしゃべったな~、疲れた~って(笑)。今回みたいに少人数で集中してっていう個人戦な収録は大好きなんです。別の作品でも梶さんとは信頼感のあるキャラクター同士を演じていたんですが、その現場でも話し合いながら収録していたんです。だから今回の収録も同じように話し合って、諏訪部さんに挑みました(笑)。八百万は轟を尊敬していて、現時点で自分は劣っているって感じてはいるけど、ヒーローを目指すうえで負けたくないっていう気持ちもある。そこの距離感とか声のかけ方とかを「こうしよう」「こうかな?」って確認したりしました。あと、梶さんも諏訪部さんもこれまで何度も共演してきている信頼感のある役者さんなので、すごく安心して、集中して演じることができて、すごく楽しかったです。



―最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


私としては待ちに待った「八百万:ライジング」の収録でした。私自身、八百万百のことを誰よりも大好きですが、この回を見ていただければ、皆さんも八百万のことがもっと好きになっていただけると思います。よろしくお願いします。ライジング(笑)!

石川界人スペシャルインタビューVOL.2

飯田天哉役の石川界人です!よろしくお願いします!


―よろしくお願いします(笑)。「ヒーロー殺し編」の飯田はこれまでと様子が一変しますよね。演じるうえで心がけたことはなんでしょうか?


これまでの飯田くんは、「兄のような、皆を導くヒーローになる」という前向きな熱意を持っていて、それとどちらかというとコミカルなシーンも多かったと思います。この「VSヒーロー殺し編」からは、兄さんを再起不能され、怒りに燃えている飯田くんの新しい面が出てきます。でも、それは飯田くんがもともと内に持ち合わせていたものであると思うので、それをどうやって表現するかを考えました。



―ただ兄の仇をとろうと憎悪に燃える飯田ですね。


これまで品行方正であり、どちらかというとコメディ色の強かった飯田くんが、一気にシリアスなキャラクターに変わる。そこがすごく難しいと感じました。昨年出演させていただいたトークショーで、僕は「飯田くんは、出久や爆豪たちの中でいちばん子どもです」という話をしました。そして第1期や雄英体育祭で、彼がじつは持っていた攻撃性というか、そういったものも見え隠れしていたんです。そこをどう増幅させていくか、すごく悩みました。



―飯田のキャラクターとしての振り幅の広さですね。


ゼロか100かくらいの幅があります。体育祭では、「ヒーローになる」という真っ直ぐな想い、上向きで前向きな想いで演じていました。そこから急に後ろ向き下向きになって、いきなり逆方向に負荷をかけられているような感覚です。ただ、兄さんを傷つけられた飯田くんとしては目の前にその負荷があるのであって、そんな彼を僕自身悩みながら演じていくことがいいんだろうと思っていました。



―悩みながら演じていた、ということですが、感想としてはいかがですか?


超楽しかったです!それこそ今までにないくらい現場でディレクションを受けました。もし僕の大切な人間が殺されかけたら、その相手を殺すなんてことは思わなくて、まず「悲しい」という気持ちになるんです。「なんてことをするんだよ」って。でも、悲しみが先に来る僕と違い、飯田のセリフはまず怒りに起因してくるんです。でも、彼の中には怒りだけじゃなくて悲しみもある。そのバランスは僕と同じくらいだと思うんですが、でも悲しみが先に来るか、怒りが先に来るかで、表現が大きく違ってくる。すごく難しかったし悩んだんですけど、その飯田の演技を一緒に擦り合わせていく作業だったり、「そういう表現の仕方があるのか!」っていう新しい発見があったりで、本当に楽しかったです。「あ~、今、役作ってる…!」って(笑)。



―「VSヒーロー殺し編」は、「ヒーローとは何か?」という問いかけがテーマでもあります。


ステインは悪役ですがただの悪役ではありません。他者のために善を為すのか、自分のために善を為すのか。前者は「善」であって、後者は「偽善」なんです。ステインは「善」の思想や正義感を追い求めていて、一方飯田は自分の憎悪だけで動く「偽善」と言えます。でも、純粋な「善」をまっとうできる人間っていないと思うんです。答えの出ない、永遠に追い続けなきゃいけないかもしれないテーマですよね。



―ステイン演じる井上剛さんとの演技はどうでしたか?


井上さんはステインのような悪役を演じるのは珍しいと思いますが、僕は別の作品で1対1で戦うことがありまして(笑)、「戦う」という点については自然に入ることができました。ステインの声のイメージって難しいなと思っていたんです。すごい理念を持っているけど、青臭い理想家でもある。ただ、先ほどもお話しましたが、ステインは悪役ですがただの悪役ではなくて、自分なりの正義感を持っているんです。井上さんが演じるステインの声には「正義がある」ことが乗っている、そういう感覚がありました。だから、演じている最中、そして演じ終えた後はステインは井上さんしかあり得なかったと思います。



―最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


今後、飯田くんは皆さんのイメージとはかけ離れた行動に出ますが、このエピソードは、彼のキャラクター性が切り拓かれていくものになります。その中で、先ほどお話したような「善」や「偽善」の概念について考えてくださったり、「自分はどうだろう?」って自身を見つめ直すきっかけに少しでもなってくれると、嬉しく思います。飯田くんにとって、とても重要なこのエピソードをぜひ楽しみにご覧ください。

梶裕貴スペシャルインタビュー

―第1期からこれまで、轟焦凍を演じていていかがですか?


第1期では、どこかミステリアスで強烈な個性と実力を持っている"漠然と強いキャラクター"という描かれ方をしていた轟。僕は原作を読んで先の物語を知っていたので、彼がなぜああいった言動をするのかを理解しつつ、足りない所は想像して埋めながら演じていました。なので僕の中では、第1期から新シリーズに向けての変化は特になかったですね。ただ、少しずつ感情が表に出てきたり、人となりが明らかになってきたりして、もともと自分がイメージしていたプランをやっと出せるようになってきたなという感覚はあります。



―「轟焦凍:オリジン」の収録に臨むにあたっての心境はいかがでしたか?


ヒロアカは登場人物がとても多い作品ですが、この回は限られたキャラクターしか喋らないエピソードだったこともあり、いつも以上に張りつめた空気感があったと思います。僕自身、原作の中で好きなエピソードでしたし、集中して臨もうと現場に入りました。ただ轟は、出久のように感情が素直に表に出るようなキャラクターではないので、特に(この話数の)前半は、僕の中の気合いや熱量といったものが溢れすぎないように抑えることを意識していました。



―轟は出久を強く意識していますよね。


アニメの轟は、原作以上に出久や父親のエンデヴァーに対しての思いが"苛立ち"として表れているように描かれています。なので演技をするうえで、そういった演出をいただくことが多いですね。エンデヴァーは、オールマイトを超える存在として、なかば強引に轟を育てようとしていて、轟はそんな父親を憎んでいます。そして、その憎い相手に「超えろ」と言われているオールマイトと関係があるであろう出久の存在を気にして、自分の中にある種の矛盾を感じつつも、彼に勝とうとしている。その結果、自分の思惑とは別に父親の望み通りになっているようで、どこか腑に落ちないというか、ムカついているんじゃないかな、と。加えて、自分にとって何の脅威でもなく、余裕で勝てると思っていた出久から、これまで体感したことのないようなエネルギーを感じる瞬間が出てきて、どうにも意識せざるを得ない存在になってきているのだと思います。



―その出久役の山下大輝さんとの1対1の演技はどうでしたか?


僕はこれまで、出久のような役を演じることが多かったんですが、この作品では轟という、それらとはまた立ち位置の違うキャラクターとして山下くん演じる出久と対峙することになり、どこか新しい感覚がありました。お芝居をしていると、どうしてもその熱量に乗っかっていきたくなっちゃうんですが…轟は轟なので(笑)。あと、山下くんに発破をかけるためか、音響監督さんが「梶さんという巨大な敵に立ちむかってください」というような演出をされていて、僕にも変なプレッシャーがかかりました(苦笑)。そんな中、山下くんがすごくエネルギーに満ちた演技をぶつけてきてくれて、僕もそれに負けないように全力で演じさせていただきました。



―轟も出久と同じ「ヒーローになる」という目標を持っています。


轟も、子供の頃からヒーローに、おそらくオールマイトにも憧れていて、夢見ていたと思うんです。そんなオールマイトに目をかけられている出久に勝つことで、自分もオールマイトに一歩近づけるんじゃないか、そんな思いもあるのかもしれません。でも、出久の言葉に何も感じないまま、父親の存在や母親との過去を乗り越えようとすることもないままでは、たとえ出久に勝ったとしても二度と近づけない。轟の心にある生傷は、だいぶ分厚いかさぶたに覆われていながらも、新しく血が流れ続けているような、そんな痛々しいものだと思います。これまで目を背けていたそのかさぶたが、出久の姿勢や言葉で剥がされていく。そうなった時に、彼はどう変化するのか?そこに注目してご覧いただければと思います。



―収録が終わった今はどんな心境ですか?


なんでしょう…。今回のドラマには、僕はもちろん、原作を読んでいらっしゃる皆さんが楽しみにされているであろうシーンがありますが、そのシーンに向けての流れやセリフにはすごく高揚感がありました。しかし、出久のようにたくさん叫んだり心情を吐露したりするわけではなく、轟はある一点、その一点だけ激しく感情を剥き出しにする…。彼にはまだ戸惑いがあるんです。そんな轟と同じように僕もまだ戸惑っているのか、収録が終わった今、まだどこか不思議な気持ちでいます。ただ、これをきっかけに轟が変化していく中で、僕も彼と一緒に、徐々に手ごたえのようなものを感じていけるんじゃないかなと思います。



―視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。


轟役を演じさせていただけると決まった時から、僕自身、この「轟焦凍:オリジン」を、そしてあのセリフを言えることを楽しみにしていました。おそらく原作ファンの皆さんも、とても期待されていたエピソードだと思います。キャスト・スタッフ共に溢れんばかりの熱と愛情を持ってアニメ版ヒロアカを作っています。轟を語るうえで欠かせないドラマ…今後の彼の変化も含めて、まずはそのきっかけとなる放送をご覧ください。よろしくお願いします。

佐倉綾音スペシャルインタビューVOL.2

―以前からこの「爆豪VS麗日」の収録を楽しみにしていたと聞きましたが?


まず、第21話の最後、デクくんに「決勝で会おうぜ!」って言うシーンの収録がすごく楽しみだったんです。ただ、私が演じたいお芝居と、共演者の皆さんがそこまで持ってくる空気感と、監督はじめ制作の皆さんが求めているお芝居…いろんな思いや考えがスタジオの中には集まっているので、一筋縄ではいかないなっていう覚悟はしていました。でも、そのシーンでは自分の好きなそのセリフを好きに演じさせていただけたので、「爆豪VS麗日」の収録に向けてのモチベーションがより一層上がりました。



―「決勝で会おうぜ!」の演技の充実感がうまく次に繋がっていったという感じでしょうか?


そうですね。第21話から「爆豪VS麗日」の収録までの間も「どうやって演じよう?」とヒマさえあれば考えていました。楽しいことは考えずにはいられないので(笑)。「ヒロアカ」は演じるうえでプレッシャーはありますが、ただプレッシャーなんじゃなくて、自分の中にポジティブな気持ちが生まれてくる作品なんです。その気持ちを現場でぶつけて、それがキャストの皆さんにしても、スタッフの皆さんにしても、打てばさらに響くという現場で、それが本当に嬉しいので、そのワクワクや信頼感みたいなものがすごくありがたいなと改めて感じながら準備していました。



―今回のお茶子はバトル回ということもあり、今までにないお茶子な気がします。そのあたりはどうでしたか?


はい、今回は叫びました!お茶子を演じるとき「可愛らしさ」ということがディレクションとしてあるんですが、今回はちょっと一歩はみ出して弾けるというか。例えば、お茶子は叫ぶときには可愛い甲高い声にはならないんじゃないかと思って、自分の思う「お腹から声が出せる女の子」っていうイメージで演じました。あとは、こみ上げてくるものをどこまで高みまで持っていけるかというのと、どこまで声がもつかのせめぎ合いでした。



―爆豪とのタイマン、岡本信彦さんとの掛け合いはどうでしたか??


意外と、怖くなかったです(笑)。爆豪くんが戦うシーンのアフレコを見ているときは「うわ、あんなの敵に回したらイヤだなー」と思っていたんですけど(笑)、お茶子の感情として「負けてない」っていう気持ち、「対等だ」っていう意識を強く持ちながらのお芝居だったので、気圧されることなく演じられたと思います。



―お茶子の「"強い"女の子」という一面がよく見える回ですが、その強さの源に「家族」というのがありますよね。


お茶子にとって家族はすごくポジティブな感情が生まれるものなんだと思います。デクくんたちには明るく振舞って余計な心配をさせない気遣いと、両親を思いやって頑張る気持ち。そんな優しさがお茶子にはあるし、そんなところが大好きですね。



―この「爆豪VS麗日」はお茶子のいろんな面が見ることができます。


ホントですよね!感情の切り替えの演技を頑張ろうと思いました(笑)。そんな切り替えができるお茶子はやっぱり強いと思いますし、「家族のために」という大きな芯が一本通っているので、本当に強い子なんだと思います。



―最後に放送を待っている皆様にメッセージをお願いします。


デクくんや家族から勇気をもらって、爆豪くんという強い相手に立ち向かっていきます。強さとか、弱さとか、お茶子のいろんなものが詰まっているお話になっていますので、楽しみにしていただきつつ、一緒にお腹に力を入れながら見てもらえればと思います!

細谷佳正スペシャルインタビュー

―第1期からここまで、『僕のヒーローアカデミア』のアフレコ現場をいかがですか?


おもしろい現場だと思います。とにかくいろんな役者さんがたくさん出演されていますし、能力としての「個性」とキャラ自身の「個性」がテーマになっている作品というのがまた新しいと思います。ヒーローアカデミア=学校なので、統率された空間ではあるんですが、その中で「個性」というものを打ち出していく、キャラクターを作っていく。そういうのが楽しいですね。



―第1期から全体の雰囲気も変わっているんでしょうか?


出久や爆豪、あとオールマイトと、特定のキャラクターがフォーカスされた1期に比べ、体育祭ということもあって、いろんなキャラクターが活躍しているので、広がりが出ていると思います。



―その中で演じている常闇にはどんな印象を持っていますか?


我慢どころの役だと思います。彼は、たとえば爆豪のように感情をバーッて出して素直に反応していくタイプではなくて、ギラギラしたものや欲といった若者然とした感情の起伏がそこまで感じられません。出久たちと一緒に騒ぐというより、一歩引いて達観してはいるんだけど、同じ目標を目指している。ただ、ヒロアカはエンターテインメント作品ですし、おもしろい役者さんがたくさん出演されていて情熱を持って皆さんがお芝居をされている中、常闇はただ淡々としゃべるので、僕も弾けたいなあと思うこともありますけど(笑)、そこは黒影(ダークシャドウ)で発散しています。



―常闇と黒影(ダークシャドウ)、ある意味一人二役ですよね。演じ方をどのように変えていますか?


統率できる人というのはやっぱり冷静であって、対して統率される側、力強いものはやんちゃ、というのがちょうどいいのかなと。常闇はあんな感じでとにかく冷静なので、黒影(ダークシャドウ)は好きなようにやらせて頂いています。怒られない程度に(笑)。



―そして雄英体育祭は騎馬戦に突入していきます。常闇はここで見せ場がきますね。


話したとおり常闇は達観したところがあるので、おそらく自分から「チームを組もう」と誰かを誘うことはなくて、最終的に残った人と組んで、「これが運命(さだめ)」みたいなところがきっとあると思うんです。あと、常闇は名前のとおり「闇」だし、個性は黒影(ダークシャドウ)だし、だから陽の人、ヒロアカで言うと出久のような存在がいてこそなのかな、と思ったりしています。そんな人の気持ちを受けて、信頼をして「こいつを活かそう」「オレを使ってみろ」というような心情になるんだと思います。



―我先にという人間が多いヒーロー科の中で特殊かもしれませんね。


たぶん、みんなが個々で活躍するヒーローとして雄英を卒業していく中、常闇は戦隊モノでいうところのブラックとして卒業していくと思います!真ん中ではないけど、いないと困る。すごい力を持っているんだけど、自己主張をあんまりしない。闇ですし。



―(笑)。騎馬戦編の収録はいかがでしたか?


4人一組のチームが一斉に戦うので、無条件でたくさんのキャラクターを相手にしますよね。普段会話をしないようなキャラとも対峙しましたし、それに出久をはじめ周囲の影響からか常闇もちょっと声を張り上げたり、熱くなったり、これまでになかった展開だったので、すごく楽しかったですね。



―最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


ヒロアカと常闇を応援してくださっている皆様。ここからは、常闇だけではなくいろんなキャラクターの個性や見せ場が待っています。常闇はきっともっともっと自由になれるキャラクターだと感じています。だから僕自身もこの作品を通してもっと個性というものに向き合いたいですし、新しいものを発見していけたらいいなと思っていますので、応援よろしくお願いします。

山下大輝スペシャルインタビューVOL.2

―『僕のヒーローアカデミア』新シリーズ放送が迫ってきました。今の気持ちを教えてください。


新学期が始まるようなワクワクドキドキな気持ちですね。新シリーズから、原作でも大好きなシーンがたくさん出てくるので、演じるのも気合いが入りますし、ファンとしても皆さんと一緒にオンエアーで観るのも楽しみです!!



―第1期でのご自身が演じた出久を振り返ってみていかがですか?そして、いま出久を演じていて何か変化は?


出久は第1期の中でも色々な壁を越えてきました。そして僕自身も、第1期のお芝居の中で色々な壁にぶち当たって、その都度、キャストの皆さんをはじめ、周りにいる"仲間"が支えてくれて、乗り越えてこられました。今現在も、新しいチャレンジを出久と一緒にしています!



―新シリーズのアフレコの雰囲気や印象はどうですか?第1期の時と比べて違いは?


新シリーズ最初のアフレコの時は高校の冬休み明けの学校みたいな感じでした。毎回、「おっしゃ!今日も授業頑張って、立派なヒーローを目指すぞ!」っていう空気がスタジオには溢れています。それを見守ってくださる先生キャスト陣、みたいな(笑)。ただ、新シリーズは新キャラがたくさん出てきて新鮮な刺激もあるので、気を引き締めながら、すごくいい緊張感の中で熱いアフレコをしていますね。



―まず本編では、ビッグイベントの「雄英体育祭」が描かれますが、見どころを教えてください。


第1期の終盤で、三宅健太さんが演じるオールマイトが、生徒たちを守るためにすごい戦いを見せてくれました。それを見たヒーロー科1年A組の生徒たちが、オールマイトの背中から何を感じたか、自分が目指す本当のヒーローとは?という気持ちを抱きながら、生徒同士で戦う体育祭に挑んでいきます。そして新しいキャラクターたちの野望や個性が渦巻いたりもして、非常にボリューミーな内容になっています。個人的に少年時代から大好きな1対1みたいな構図が見られるかも!? 楽しみにしていてください。



―視聴者、ヒロアカファンに向けてメッセージをお願いいたします。


(オールマイト風に)新シリーズが来たァァァァァァァ!!!!
今期は雄英生徒にスポットを当てた本編になっていると思います。1年A組の仲間の中で、まだハッキリとわからなかった"個性"が発揮されたり、それぞれの将来の夢だったり、若い彼らの泥臭くてがむしゃらな姿だったりが、きっと皆さんの心を掴むはず!!新シリーズも一緒に更に向こうへ、Plus Ultra(プルスウルトラ)!よろしくお願いします!!

三宅健太スペシャルインタビュー

―「僕のヒーローアカデミア」第1期が終了して、お気持ちはどうですか?


正直、終わった気がまったくしてないんですよね(笑)。第1期ではオールマイト自身がこれから大きくなっていく出久を導いていくスタートだったので、「まだまだこれからだぜ!」という気持ちが強いですね。それと、1話1話の熱量がハンパじゃなかったので、全力で1クールを駆け抜けたらあっという間に終わってしまったという感覚です。



―第1話から第13話までオールマイトを演じてきて変化はありましたか?


オールマイトというキャラクターに対する僕の捉え方が変わりましたね。最初は、僕の中でもまだ彼に対して未開発だったこともあったんですが、固定概念的なヒーロー像を追っていた気がします。皆さんが思うような、いわゆる「ヒーロー」でなければいけないというか。そこから、オールマイトもひとりの人間なんだっていう捉え方になりました。彼は過去の戦いで深手を負っていて、活動限界がある。No.1ヒーローとしての誇りや気概を持ちながら、ある意味「平和の象徴」としてのオールマイトを演じている部分もある。「頑張っているひとりの人間」だなって思います。



―第1話の収録を振り返るといかがですか?


憧れるとか、誰かの背中を追うというのは、たいていの人が経験することで、その逆となるとそれなりに年齢や経験を重ねないといけないし、そうなると普通に共感できるのは出久の方だと思います。どちらかというと僕自身はまだ出久側だなと。それもあってか、オールマイトを演じるとなった時、特に第1話は肩にパンパンに力が入っていました(笑)。すると、(音響監督の)三間さんから「頑張りすぎないで。君のひと言ひと言が、これから出久を導いていくわけだから」と話していただいて以降、オールマイトを対人間として見られるようになりました。



―トゥルーフォームの時を演じていていかがですか?


あの姿の時が、より伝えたいことが伝えやすいと思いますね。マッスルフォームの時は「強さ」というイメージを明確に伝える一方で、トゥルーフォームの時はオールマイト本来の人間性も合わせて素直に語れるんじゃないかな。出久に「君はヒーローになれる」と伝えた時がまさにでしたね。その一方で、あるシーンで思ったことがあって。



―どのシーンですか?


第3話で出久に"ワン・フォー・オール"を授けましたが、それまで特訓中はトゥルーフォームでいることの方が多かったのに、授ける時はマッスルフォームだったんですよね。朝方で、周囲には人もいなかったからトゥルーフォームでもいいはずなのに。これは僕の解釈ですが、ヒーローとして大切なものを授ける時には、ヒーローたるオールマイトとしての姿で出久と向き合って授ける。そこに彼なりの礼の尽くし方があるんだと思いました。よりグッときましたね。



―なるほど!そう考えるとヒーローという存在の重さがより感じられますね。
 そんなオールマイトが「まさにヒーロー」な活躍を見せたのが第12話でした。


あの回は、すごくリアルさを感じた収録でした。最後のバトルで、オールマイトが一発一発100%以上のパンチを繰り出して、僕もひと言ひと言100%以上を出したつもりです。「オールマイトが倒れない以上、自分もへこたれるわけにはいかない」という気持ちで臨んでいましたね。ほぼ1人芝居だったんですが、「戦っている相手がいる」という感覚で、1人だとは感じていなかったですね。それに、第11話まで、他のキャストの皆さんがすごく熱い演技を見せてくれていて、それを受けての収録だったので、僕もとにかく全力で演じようと思いました。



―その第12話をオンエアでご覧になっていかがでしたか?


自分で言うのもなんですが、壮絶でしたね…。バトルの激しさはもちろん、「オールマイト、もう頑張らないで…!」と思ってしまう痛々しさもあって。もちろん僕らは彼の秘密を知っているので、ひょっとして壊れてしまうんじゃないか…という。出久目線でも見てしまうし、動きやセリフ、音楽というアニメならではの要素も相まって、本当にドキドキハラハラする気持ちが強かったですね。



―それを受けての第1期最終回の第13話ですが…。


オンエアを見て泣きました。Aパートの終わり、「何もできなかった」と言った出久に対してオールマイトが「そんなことはないさ。また助けられちゃったな」と返して、出久が涙するところ。その出久の表情を見たら、涙がダーーーッて(笑)。あのシーンは演じていた時すごく複雑な気持ちだったんです。助けてくれた出久に対して、「ありがとう」という感謝と、申し訳なさと、それと「(個性を)受け継がせたのは間違いじゃなかった」という気持ち。いろんな気持ちが入り混じって、その中で役に向き合って…。あのシーンをもう一度演じろと言われてもできないかもしれませんね。



―そして、第2期が控えています。


早く録りたいです!絶対に第1期よりも一段上がっている作品のテンションとクオリティがあるでしょうし、演じる僕らも積み上げていかなければいけないし、まさに「更に向こうへ!Plus Ultra!」という気持ちですよね。物語もここからが始まりとも言えるし、僕らもお芝居も含めて、さらに熱いものを届けたいですね。そして視聴者の皆さんと同じで、僕らも早く続きが観たいです。とにかく、早く録りたいです(笑)!

諏訪部順一スペシャルインタビュー

―ここまでアニメ"ヒロアカ"で演じられている相澤の印象は?


アニメ化が決まる以前から原作を読んでいて。友情・努力・勝利を押さえた、少年マンガの王道をいく胸熱作品だと思いました。縁あって相澤消太を演じさせていただくことになり、本当にうれしかったです。初登場時の相澤は、出久たちの前に立ちはだかる壁のような存在ですが、回を重ねるごと生徒たちの将来をちゃんと考えているところがその言動から見えてきます。獅子は我が子を千尋の谷に落とし成長を促すと言いますが、相澤の生徒たちに対する厳しさはまさにそれだったわけで。多くを語らず身をもって道を示す感じ、本当にカッコイイ大人ですよね。



―相澤は先生であり、ヒーローという立場でもあります。


先生役を演じたことは他でもありますが、受け持つ生徒たちとの関わりは今作が一番深いような気がします。そしてヒーローですが、自分がこれまで演じてきたキャラクターは、ライバルや敵といったむしろヒーローの対極に位置するポジションが多く。世界や主人公を滅ぼそうと企んでいるような(笑)。だから、「ヒーロー」という肩書きはちょっとくすぐったいような感じがします。しかし、主人公を見守り、時に助ける、大人ポジションを任せていただけるようになったのは演者としてとてもありがたいことで。ヒロアカのレギュラーキャストは若者が多いですから、彼らや、作品全体の下支えを、微力ながらやっていけたらいいなと思っていたりします。雄英高校ヒーロー科における相澤のように。



―オールマイト役の三宅健太さんもこれまでは敵役が多かったと。
 そんなおふたりが生徒たちを導く先生を演じられています。


我々は悪の心を熟知していますので、悪に対するヒーローを育てる教師役にはむしろもってこいの人材ではないかと(笑)。オールマイトと相澤消太…イレイザーヘッドは、好対照なところがいいですよね。夢や理想を熱く語るロマンティストなオールマイトと、シビアな現実を突きつけるリアリストなイレイザーヘッド。しかしそんな真逆な感じのふたりですが、生徒たちを思う気持ちはどちらも同じ。とても面白い構図だと思います。



―第10話から相澤vs"敵(ヴィラン)連合"の激しいアクションが始まりましたね。
 これまでの回とはテンションが違ったと思いますが?


いつも気だるそうにしている相澤ですが、生徒たちを守るためにひとり身を挺して戦うような、ヒーローとしての気概や矜持をしっかりと持っている男でもあります。原作を読み進めているので、彼がどんな人間なのか、その心の根の部分を理解したうえで演じているので、バトル展開になったとしても急に自分の中で何かが変わるということって実はありません。バトル時の躍動感や重さを、その最中のセリフでより表現出来るよう心掛けてはいましたが。



―まさに第10話、第11話は相澤の見せ場!という感じがします。
 単身で戦う姿がカッコよくて。


合理的な思考を持っている相澤が多数の敵に単身飛び込んで行ったのは、それが「生徒たちを守るのに一番合理的な方法」と自身も考えたからだと思います。決して蛮勇ではなく、考えうる選択肢の中で最善の一手を打つタイプですから。しかし、その最善手に自己保身という要素は少ないような気がします。守るべきもの、明日につながるもののためならば、己の身を捧げても構わない覚悟はあるようです。クールでクレバー、しかしその芯はメッチャ熱い!カッコいいぞ、相澤消太!!



―本当に「カッコいい大人」ですね。人気があるのも頷けます。


任せて頂いているキャラクター大好き人間なので、見た目も中身も一番好きなのは相澤です。週刊少年ジャンプのキャラクター人気投票で上位にランクインしていたりするのを見るとやっぱり超うれしいですね。アニメがはじまる以前から原作を読んでいらっしゃるみなさんは、相澤の声だったり喋り方だったりのイメージが事前にあったと思います。もしも全然違っているようだとしたら、スミマセン。しかし、アニメの相澤先生もイイね!と言っていただけるよう、引き続き魂込めて全力で演じていきたいと思っています。



―最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


アフレコ現場の雰囲気がとても良く、キャスト陣はプルスウルトラの精神で収録に臨んでおります。このスタジオの熱い空気が御覧くださっているアナタのもとに届くように、これからも一丸となって頑張っていきます!引き続き御視聴、応援、よろしくお願いいたします!!

石川界人スペシャルインタビュー

―本作に参加する前から原作をご存知でしたか?


はい。僕はヒーローモノが好きで、昔からアメコミヒーローの映画をよく見ていました。ヒーローはものすごいパワーを持っている、そういう強さはもちろんなんですが、心や信念の強さがあるところが大好きなんです。だから「ヒーローを題材にした漫画がある」と聞いてすぐに読みました。主人公の出久が僕の好きな信念の強いキャラクターであることに惹かれますし、それに第1話から泣いてしまって、ガッツリ引き込まれました。



―そのヒロアカで飯田天哉を演じています。


アニメのオーディションはまず出久と爆豪からあったと思うんですが、自分の声質とかを考えるとこの2人じゃなく飯田だなと思ったんです。だから出久の「SMASH!」というセリフはわざと(飯田っぽく)「SMASH!」と演りました。



―飯田ならではの「SMASH!」ですね(笑)。監督もオーディション時に「生真面目な飯田っぽい」という印象を受けていました。


アニメ化すると聞いて、とにかくどんな役でもいいから関わりたいと思いました。その中で飯田を演じさせていただいているのはすごく嬉しいです。



―堀越耕平先生も、ドラマCDの飯田の声を聞いて、自分の中での飯田がより固まったと言ってしました。


週刊少年ジャンプに載っていたインタビューを読んで、先生がそう言ってくださったというのを知ってものすごく嬉しかったです。



―ここまで飯田を演じてきてどうですか?


実際に演じてみると難しいなと思いました。初登場の時みたく人に対して厳しく当たる時や、7話で敵(ヴィラン)になりきった笑わせるような時、それとシリアスな時もあります。それらすべてに「根が真面目」というところがある。その「真面目さ」の振り方が難しいなと思いました。僕はほかの作品でも生真面目な役をやることが多いんですが、飯田はいままでの経験を全部出そうって臨んでます。



―飯田を演じる上で心がけていることはありますか?


飯田は、一本「生真面目」っていう芯があるものの、そこからの幅の広さを演じていて感じます。彼は道徳的な大人っぽい言動もあれば、子供っぽい行動を起こしたり、まだまだ人間として不安定なんです。でもこの不安定さは後々絶対に活きるものであって、自分も悩みながら、考えながら動いていれば彼はもっともっと良いキャラクターになるんだろうなって思っています。足掻きつつもそこは失わないように、大事にしたいです。



―さっき話されていましたが、戦闘訓練では飯田は印象的でしたね。


出久と爆豪、お茶子と飯田でメリハリをつけたいと(音響監督の)三間さんとも話し合っていました。出久と爆豪にとって大事な戦いだったので、彼らを活かすための演技をしました。通常より声も高くしたりして。自分も演じていて楽しかったし、出久と爆豪の戦いもとにかく熱かったので大好きな回です。



―第9話以降の見どころを教えてください。


敵(ヴィラン)連合という存在が現れることで、訓練ではない、本当に命が懸かった戦いになります。僕も飯田を演じるうえで緊張感があります。例えば、これまでは「むむっ」とかそういうリアクションが多かったんですが、より緊迫感がある"息"だけのリアクションをしたりして、そういったところからも視聴者の皆さんが感じるものが変わるはずです。それと、その前に1年A組の学級委員長を決めるんですが、そこも注目です(笑)。



―最後にメッセージをお願いします。


雄英の生徒たちが大きな戦いに巻き込まれていくわけですが、その中で出久がどういう判断をどう行動を起こすのか。そしてその他のヒーロー候補生たちの姿にも注目してほしいと思います。彼らの心に大きな影響を与えるエピソードを、ぜひ前のめりになって観てください。

岡本信彦スペシャルインタビュー

―「僕のヒーローアカデミア」は連載当初から読んでいたそうですね。


生粋のジャンプっ子なので(笑)。原作の第1話を読んですぐに引き込まれました。世界観やストーリー、"個性"という特殊能力だったり、あと胸に刺さる熱いセリフが随所にあって、いまも毎週欠かさず読んでいます。だから、アニメ化にあたってのオーディションがあると聞かされた時は、どんな役でもいいから演じたいと思いましたね。



―ここまで爆豪を演じてきてどうですか?


勝己は、最初原作を読んでいて「すごく嫌なヤツだな」「なんでこんなにデクを目の敵にするんだろう?」という思いがあって。なので、本編の収録に入る以前は勝己のいじめっ子気質を演じやすい何かを見つけなきゃいけないとも思ったんですが、ただそれを見つけようとすると勝己を演じるうえで破綻していく気もして。それだとただの"ワル"になってしまうし、そういう風にはしたくなかった。成長の余地があるようにしたいと思っています。



―爆豪といえば"怒り"というのがありますが、そのあたりはどうでしょう?


勝己は"怒号系"なキャラですが、怒るにも理由があると思っています。例えば、第6・7話のデクへの怒りは、デクが"個性"を持っていることを知って誤解とはいえ「今まで騙されていたんだ」「自分を見下してきたんだ」と思ったこととか、自分がデクに救けられそうになったこととか、いろんなことが合わさって、怒りに繋がっている。怒るにしても筋が通ってるのがわかって、それが演じやすさにも繋がってきてますね。単に怒鳴ったり威嚇したりしているんではなく、「絶対トップヒーローになる」という信念で突き進んでいるのが彼なので、その心情は常に持っています。



―その"怒り"が爆発するのが、第7話で描かれる出久とのバトルシーンです。


勝己って「爆破」という"個性"はもちろん強いんですけど、野性のカンだったり頭がキレるところだったり、そういったものも戦闘で発揮されます。デクとの戦闘訓練では原作でも右に左にとすごく動いているんですが、そこはアニメの映像への信頼感がありました。絵の強さが絶対にあるので、僕はデクへの感情をぶつけることに重きを置いて演じました。



―原作の堀越先生も爆豪は描いていて楽しいと言っていました。


そうなんですか!僕も演じていて楽しいです!爆豪は天才肌で、努力をしている描写ってなかなかないんですが(笑)、今はまだガキだけど、これからどんどん成長してスゴいヤツになっていく、そんな風に演じたいですね。



―それでは最後に視聴者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。


努力をすることで、頑張ることで誰だってヒーローになれる、その象徴がデクだと思うんです。そんな姿に、見ている皆さんも何か動かされるものがあるはずです。デクを中心に、爆豪だったり、そのほかたくさんのキャラクターたちが出てきます。彼らの活躍も楽しみにしてもらいながら、ぜひデクの頑張りを見ていただければと思います。

佐倉綾音スペシャルインタビュー

―ヒロアカのアフレコはどうですか??


毎回楽しいですね。次のアフレコを心待ちにしていて、ワクワクしすぎていつも前日は眠れないくらいです(笑)。「この現場で起こっていたことをすべて覚えていたい!」と思わせてくれるというか。



―覚えていたいというのは?


私はどの作品でも台本にいろいろメモをするんです。自分への演出だけじゃなくて、共演者の皆さんが演出されている内容とか、スタッフさんの言葉とか動きとか。このヒロアカの現場では台本が真っ黒になっています。毎回の収録がすごく勉強になっているし、それぞれの役者さんの作品に対しての想いだったり、マイクに向かう姿やお芝居に乗せている感情だったり…見逃していいところがない、そんな幸せな現場だと思います。



―長崎監督や三間音響監督とのやりとりはどうですか?


常にディスカッションをしながら作っています。「私はこう思うんですけどどうですか」と提案すると、「じゃあこうしてみよう」という、そんなやりとりが成立する関係で収録に臨めているので、それは私自身演じていても、共演者の方を見ていても楽しいですね。



―第6話からの戦闘訓練では、デクとコンビを組んで爆豪・飯田組と対決しますね。


お茶子は、爆豪くんが怒鳴ったり叫んだりしても意に介さないというか。怖がらないんですよね。あと飯田くんは頭が良すぎて、彼が話す内容をお茶子はあんまり理解してないんじゃないかって(笑)。デクくんと爆豪くんが激しくぶつかる一方で、お茶子は飯田くんと対決するんですが、そこでもとにかく真面目な飯田くんとお茶子の性格の違いが出ていておもしろかったですね。



―お茶子は"個性"の無重力そのままにフワッとしているというか…


そうですね(笑)。性格と"個性"がすごく近いと思います。爆豪くんも「爆破」ですし。



―お茶子が"個性"を使うのを演じるときに心がけていることはありますか?


"個性"を使うのは戦闘中の時が多いと思うんですが、戦闘中は「緊張感」というのを演じる上で意識していますね。あとお茶子は"個性"が許容を超えてしまうと気持ち悪くなってリバースしてしまうので、そっちの緊張感もあります(笑)。



―そして今後、「僕のヒーローアカデミア」はその戦闘シーンが増えていきます。意気込みと、視聴者の皆様へのメッセージをお願いします。


戦闘訓練が終わると、私たち生徒からすると、授業ではわからない、すごく強大なものと対決することになります。お茶子たちからすると「緊張感」という言葉では済まされないくらいの、そんな状況になっていく。その収録の際の現場の緊張感がどうなっていくのかも気になります。強大な敵だけど、みんなが"個性"の活かし方を考えて、みんなで力を合わせて乗り越えていくのがすごく楽しみです。作品をご覧になっている皆様も、アニメならではの「ヒロアカ」をぜひ楽しんでください!

山下大輝スペシャルインタビュー

―ここまで出久を演じてきてどうですか?


楽しくてしょうがないです!最初は「どういうキャラクターなんだろう?」「どう演じよう?」という気持ちがあったりしたんですが、だんだんと僕と出久の距離感が近くなってきている気がします。共演者の方とかけ合いをしたり、演出をしていただいたりする中で、「デクってこういう男の子なんだ」というのがわかってきたというか。頭でわかるというより、体でわかってきている。そんな感覚です。



―出久というキャラクターにスッと入れるようになってきている?


出久として立っている時の気持ちというのが、最初より変わってきたと思います。(原作を読んで)自分がもともと持っていた"デク像"、読者の皆さんが作り上げてくれている、長崎監督をはじめスタッフの皆さんが持っている"出久像"が、収録話を重ねていく中で近づいてきているような気がします。演技の上でチャレンジしたりもして、"いろんな人にとってのデク像"に近づけてきてるんじゃないかと思って、回を重ねるごとにどんどん楽しくなってきています。



―「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターは本当に表情が豊かですよね。その中でも出久は特にいろんな表情を見せてくれますが、そのあたりの演技は?


本当に下から上まで声をすごく使って、出久の表情の幅というか豊かさを表現できたらいいなと思っています。叫び声だったり、あえてすごく引いた声だったり、息を吸った時の声を出してみたりとか、自分なりに工夫をしています。日頃、いろんな人の声や音を聞いた時、「この声はああいう表情の時に使えるかも」とか考えたりしてますね。



―三宅健太さん演じるオールマイトとの師弟関係がありますが、三宅さんとの演技はどうですか?


最初はとにかく必死でした。出久にとって憧れの存在だしその気持ちもしっかり出さないと!と思って。そんな中で、三宅さんが演じるにつれてさらにどんどんオールマイトになっていくんです!原作を読んでいて「オールマイトのこのセリフはどんな風に聞こえるんだろう?」というワクワク感があったんですが、そんなオールマイトのあの存在感が声だけで伝わってきます。



―山下さんの出久同様、三宅さんもオールマイトに近づいていっているんでしょうね。


そうなんです!それと、三宅さん演じるオールマイトだけじゃなくて、ひとりひとりのキャラクターを、演じるキャストさんだけではなくみんなでじっくり作り上げていっている、そんな気がします。全員がとにかくこの作品を好きなんだというのが伝わってきます。スタッフの皆さんも「これでいいんじゃない?」というような曖昧なことはなくて、妥協せずに向き合ってくださっている。やるからには100%をやる!というのが現場でひしひしと感じられますね。



―本作の制作の方針として、原作を損なわない、原作のあの楽しさをアニメとして表現するというのがあります。


それはすごく感じます。大切に大切に作っているんだなと。漫画ならではの楽しさや表現があって、それを映像だったり音楽だったり声だったり、アニメならではのもので表現をして。原作がある作品で、その原作をしっかり丁寧にアニメにしているのに、それでも映像ひとつひとつに、キャラクターひとりひとりに本当に広がりがあって、新しい発見があるんです。収録していてすごく楽しいです!



―最後にメッセージをお願いします。


作品を見ていただければ、少年心が沸き上がるというか、そんなワクワクドキドキするような気持ちになると思います。個性豊かなキャラクターがたくさん出てきますので、きっと好きなキャラクターも見つかるはずです。物語に熱くなったり、バトルで興奮したり、キャラクターを応援したり、それぞれの楽しみ方で楽しんでいただけたら嬉しいです。僕たちも全力で愛情を持って、毎回の収録に喉がつぶれそうになりながら頑張っていますので、応援してください!