TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』
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内山昂輝スペシャルインタビュー

―死柄木役にキャスティングされた時はいかがでしたか?


最初キャラクターデザインを見た時は驚きました。ビジュアルのインパクトが強くて、「これにどうやって声をあてるんだろう?」って感じて、演じるのが難しそうだなというのが第一印象でした。"手"が顔を隠しているので、まず表情が見えない。これまで他の作品ではキャラを演じていくうえで、表情というのはかなり参考にはなっていたんですが、死柄木はそれがほとんど見えない。だから感情が読めないし、最初はそういった意味で難しさを感じましたね。



―まだ謎が多い死柄木ですが、どういう人物だと考えていますか?


オールマイトが言っていましたが、「子ども大人」というのを、僕もキーワードとして頭に置いています。考え方が中学生っぽいというか…。世間で"善"とされてるものをブチ壊したいという衝動で動いていて、不安定なんだけど、だからこそ手が付けられない。そういう印象があります。



―収録中の演出で印象に残っていることは?


「あまり会話を成立させようとしない」というやり方をよく使います。会話って普通は、相手との距離感を意識して"言葉をかける"ものですが、死柄木の場合、それをやめてほしいという演出をよくされます。なんなら小さくて聞こえないレベルでもいいから自分の内の世界に語り掛けるようなイメージ。そうして演じてみると、死柄木っぽさ、どこか狂った感じが出てきて、自分でも波に乗ってやっていけるんです。



―2期第2クールのステインとのやりとりも印象的でした。


ステインが自分の前にやって来て、触発されて、ステインよりも俺が壊してやろうと脳無に街を襲わせた。でも事件の後、世間はステインばかり取り上げて、それに腹を立てて…。その時に言われたのが「死柄木は負けたと思ってない」ということでした。劣等感とか敗北感じゃなくて、ただ納得がいってない。「はあ?なんで俺じゃないんだ?」という素直な疑問。その理由が本当にわからないからムカつく。そういう感情でした。



―その理由を探していて、2期最終回でデクと話をしましたね。収録はいかがでしたか?


セリフが多くて大変でした(笑)。死柄木はセリフひとつひとつのセンテンスが長くて、かつどちらかというとゆっくりめの喋り方で、そこに黒い感情を入れるので、そういった点でも難しかったです。死柄木自身としては、「全部オールマイトだ」って、全部あいつが悪いというシンプルな結論にたどり着いて、彼の中で疑問が解消された感じですね。顔に手はついてなかったからわかりやすかったですが、憑き物が取れたようなスッキリした表情をしていましたし。



―そして3期へと進んでいきます。先の展開についてはご存知ですか?


死柄木は毎回登場するキャラではないのもあって、出番がくるタイミングでちょっと先まで原作を読み進めて、という感じです。毎度試行錯誤しているのですが、作品によって、先々まで全部知っておいた方がいい場合と、そうではない場合があると思います。この先でこういう展開があるから、伏線としてこういう感情で演じて…という風にやっていくと、やりすぎになることもあるので。もちろん、キャラにとって重要なポイントはスタッフさんが教えてくれるので、僕は今のスタンスがちょうどいいかなと思っています。だから、ヒロアカ3期はそんなに展開を知らないので、楽しみですね。



―3期に向けて意気込みはどうですか?


2期最終回で荼毘やトガっていう新顔が敵(ヴィラン)連合に入ってきて、死柄木と彼らがどういう動きを見せるのか、一方で成長していくデクたちヒーロー側とどう対決していくのかっていうのも楽しみだし、見どころだと思います。



―仲間ができましたね(笑)。


仲間なんですかね(笑)?どうなるかわかりませんが、面白そうなキャラだし、絡みも多くなりそうなんで楽しみです。



―視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


2期最終回で死柄木も自分の中でひとつの結論にたどり着いて、そして同じタイミングで新メンバーも登場して、新体制になったというか…って、まだ手を組むのかわかりませんけど(笑)。ヒロアカはデクたちヒーロー側を応援する視点で見ている方が多いと思いますけど、僕ら敵(ヴィラン)側も変化していくので、こちらにも注目してほしいと思います。ぜひ期待していてください。

岡本信彦スペシャルインタビューVOL.2

―1期からここまで、爆豪を演じてきていかがですか?


かっちゃんはよく叫びますが(笑)、その叫びの感情が、怒り、悔しさ、苛立ちと、種類が似たり寄ったりなんです。その一点の感情に向かって、深く深く向かっていく。その中で差を出すのはどうすればいいか、というのが大変です。この「爆豪勝己:オリジン」の中で、「デクと組むくらいなら負けた方がマシだ」というセリフが出てきますが、その時僕はかっちゃんが負けを覚悟したと思ったんです。そうしたら「こうは言っていても勝己はまだ勝つと思ってる。負けたと思ってない」って演出をいただいたんです。そんなかっちゃんはまたそこでデクに言葉を投げかけられて、さらに怒りや苛立ちが増してくる。彼は常に「さらに」なんです。怒りとかそういった感情のさらにさらに深いところまでいくのがかっちゃんなので、そこを演じるのが大変です。



―職場体験編では爆豪は珍しくコメディ担当のような感じでした。しかし今回は"ガチな爆豪"です。


ベストジーニストに髪を8:2分けにされたり、切島たちにそれをイジられたり…。そこから、デクに授業で自分と同じような動きで成長を見せつけられて、一気に苛立ちの感情が100%になりました。もうひとつ演出をいただいたのが、「ポイント的にはデクに上に行かれてるかもしれないっていう葛藤。そんなこと認められないっていう気持ちをぶつけてほしい」というのがありました。どんどん深い怒りに入っていかなければいけないのが、かっちゃんを演じる上で一番難しいところです。



―その難しさは岡本さんの人柄もあるような…。


そうかもしれません(笑)。僕は普段ホントに怒らないので…。これまでに出会った怒りっぽい人の立ち振る舞いとかを参考にしたりもしていますが、それよりもずっと先にいってしまったのが今回のかっちゃん。ある意味常人じゃないくらいまでいってしまうというか…。でも、その怒りの理由は「勝ちたい」っていう気持ちから生まれてるんです。



―たしかに。今回はそんな爆豪の過去が描かれますね。


子どもの時に「勝つこと」に憧れてる姿です。かっちゃんは勝利しか見てないっていうのは1期からずっとありますが、それを象徴的に考えていて、「ヒーローは最後には絶対勝つ」と信じてる。だけど、「勝つこと」に捉われすぎている気もします。それが強さだったり弱さだったり、脆さだったりもする。そこが爆豪勝己というキャラクターの良いところでもあるんですけど…。



―そして、怒りの対象であるデクと一緒に、オールマイトと戦います。


今回は、これまではとにかく自分の力だけで勝つことだけを考えてきたかっちゃんが、「1人だけで勝つ」のか、「2人で勝つ」のか、という選択を迫られます。ただ、相手は憧れであり超えるべき目標であるオールマイトですから、もちろん簡単にいくわけがない。しかも、コンビを組むのが自分の苛立ちの原因であるデク。それでも「自分自身の勝利」を目指すのか?デクと「ヒーローとしての勝利」を目指すのか?というところが注目です。あと、オールマイトの圧倒的な力を前にして、かっちゃんは「悔しい」だけじゃなくて「嬉しい」って気持ちもあったんじゃないかなと僕は思います。「この人を目指していくんだ」って再確認できた。かっちゃんには、子供の頃から思い描いている「勝つヒーローになる」っていう信念があると改めて思いました。



―今回の収録を終えてみてどうでしたか?


(山下)大輝くんと三宅(健太)さんとの本当に熱い収録でしたから楽しかったんですけど、まるでマラソンを走り切った後のような感覚です。僕自身は体力ある方なんですけど、体力的にも精神的にも、ここまで消耗させたかっちゃんはやっぱりすごいなって思いました。大輝くんも相当疲れたと思います(笑)。それと、今回の話のかっちゃんの心情もあって、ヒロアカでは初めてみんなとはちょっと隔離された別ブースに入って、離れたところから大輝くんたちの声をヘッドホンから聞きながら収録しました。かっちゃんがああいうキャラなので、普段は逆にあえて迷惑をかけようとしちゃうんですが、怒りに走るかっちゃんを自分のペースで自然に演じることができたのでよかったと思います。



―収録後、これまでと爆豪の印象は変わりましたか?


ひとつ成長できたんじゃないかなと思います。「怒り」の深いところにというのは変わりませんが、「ヒーローとはどういうものか?」ということを彼自身考えただろうし、ヒーローを目指していくうえで幅が広がったかなと。ただ、「勝つのがヒーロー」っていう信念はブレない。それを今回の戦いで再認識できたので、そこに向かってより強くなろうとすると思います。



―最後に視聴者の皆さんにメッセージを。


かっちゃんはこれまで一人で壁を超えてきたんですけど、超え方はそれだけじゃないんだって、それによって大人への階段を一歩上がるんじゃないかと思います。今まで演じる上でいっぱい叫んできたんですけど、自分でも「あ、こんな声まだ出るか」というのが発見できました。自分の中で決めきってた爆豪の声じゃなく、想定の範囲外の声が出せたことが嬉しかったので、そこも注目してくれたらなと思います。楽しみにしていてください。

井上麻里奈スペシャルインタビュー

―ヒロアカのアフレコ現場はどう感じていますか??


私は最初がゲーム『~バトル・フォー・オール』の収録だったんですね。1人きりの収録で、現場の雰囲気だったり、共演者の皆さんの声を聴いてバランスをとったりというのがなかったので、「八百万はこれでいいのかな?」とちょっと不安な気持ちもありました。そこから1期の収録が始まったんですが、私をはじめ1-Aの生徒のほとんどが中盤くらいからの登場だったので、第1話から作られている空気を見ながらバランスを取って演じていましたね。女子チームで一緒にごはんを食べている時に「ここから個性を出していこうね」って話をしていました(笑)。ただ終盤にUSJで敵(ヴィラン)連合と戦うエピソードで、本編のキャラクターたちだけじゃなくて、私たちもひとつの方向に向いた感じがあったんです。ヒーローを目指すキャラクターたちがチームワークで敵(ヴィラン)に立ち向かっていったように、アフレコ現場も同じように全員で作り上げていこう!っていうまとまりが強くなりました。ヒロアカっていうのはこういう作品なんだ!って思いましたね。



―なるほど。そこから第2期の収録へ…。


早く2期がやりたい!って思っていて、1期から2期の収録までちょっと間が空いてたんですが、1期の最後の気持ちを忘れないように、あの空気を大事にして2期の収録に臨もうと思いました。それに2期は賑やかな雄英体育祭からのスタートだったので、みんなで一緒に、というのがより強かったのもプラスになりました。



―1期に比べて2期は八百万の登場が多くなりましたが、もともと彼女にどんな印象を持っていましたか?


八百万役に決めていただいたときは、コミックスもそんなに巻数が出ていませんでした。その時点では、「決して悪い子ではないけど、プライドの高いお嬢様」という女の子なのかなあと思っていました。でもその後に「八百万:ライジング」が原作で描かれて、それを読んで「こんなに素直で純粋な女の子だったんだ」って感じました。一気に八百万が好きになりましたね。「早くこの回を演じたい!」って思いました。ライジング待ちでした(笑)。



―そして迎えた「八百万:ライジング」の収録ですが…。


八百万は体育祭での自分の不甲斐なさを感じたり落ち込んだりしていて、私としてはそこから彼女の心情を積み重ねていかないと、という想いがあって。彼女が自信を失っていく過程があるんですよね。でも、アフレコに臨んだ時、八百万は15歳の女の子だけどヒーローを目指している気持ちを忘れちゃダメだという演出をいただいたんですね。ふつうの女の子が、自分ができないことにただ失望してそこから立ち直るんじゃなくて、あくまでヒーローとして人々を救う、戦うという気持ちを持った中での葛藤を描かなきゃいけないんだって。「まだ負けちゃいけないんだ」って。八百万を演じるうえで、そういう強い気持ちをあらためて持つきっかけになりましたね。



―第1期からこれまで、八百万は内面がそこまで描かれてはいませんでした。


八百万の個性はすごい能力ではあるんだけど、1年A組のキャラクターたちは性格とか内面や能力も派手で、いかにもヒーローな人が多いので(笑)、そんな中で自分はふつうの人に近いのかなって気持ちに、私も八百万もなっちゃっていたのかもしれません。でも、これまで彼女が積み重ねてきたものはたくさんあると思うんです。彼女の「創造」の個性を持っていても、知識がなかったらモノを作れない。知識を得る努力をしないと何ひとつ生かせない。これまで八百万がいかに見えないところで必死に努力をしてきたのかって考えたら、ヒーローを目指している彼女と同じく、私自身も負けちゃいけないんだなって思いましたね。



―そしてこの回で彼女の内面が描かれましたね。演じるうえでいかがでしたか?


今まで見せたことのない、私自身演じたことのない八百万だったので、難しい面もありました。ヒーローを目指す人間って、女としての自分を捨てなきゃいけないこともあると思うんですが、彼女は15歳の女の子だから、捨てきれちゃうほど完璧ではないんじゃないかって。強いヒーローとしての女の子である、という演出もいただいたので、そのバランスを取るのが難しかったです。



―期末試験で梶裕貴さん演じる轟と一緒に、諏訪部順一さん演じる相澤先生と戦いました。収録はどうでしたか?


あ~、いっぱいしゃべったな~、疲れた~って(笑)。今回みたいに少人数で集中してっていう個人戦な収録は大好きなんです。別の作品でも梶さんとは信頼感のあるキャラクター同士を演じていたんですが、その現場でも話し合いながら収録していたんです。だから今回の収録も同じように話し合って、諏訪部さんに挑みました(笑)。八百万は轟を尊敬していて、現時点で自分は劣っているって感じてはいるけど、ヒーローを目指すうえで負けたくないっていう気持ちもある。そこの距離感とか声のかけ方とかを「こうしよう」「こうかな?」って確認したりしました。あと、梶さんも諏訪部さんもこれまで何度も共演してきている信頼感のある役者さんなので、すごく安心して、集中して演じることができて、すごく楽しかったです。



―最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


私としては待ちに待った「八百万:ライジング」の収録でした。私自身、八百万百のことを誰よりも大好きですが、この回を見ていただければ、皆さんも八百万のことがもっと好きになっていただけると思います。よろしくお願いします。ライジング(笑)!

石川界人スペシャルインタビューVOL.2

飯田天哉役の石川界人です!よろしくお願いします!


―よろしくお願いします(笑)。「ヒーロー殺し編」の飯田はこれまでと様子が一変しますよね。演じるうえで心がけたことはなんでしょうか?


これまでの飯田くんは、「兄のような、皆を導くヒーローになる」という前向きな熱意を持っていて、それとどちらかというとコミカルなシーンも多かったと思います。この「VSヒーロー殺し編」からは、兄さんを再起不能され、怒りに燃えている飯田くんの新しい面が出てきます。でも、それは飯田くんがもともと内に持ち合わせていたものであると思うので、それをどうやって表現するかを考えました。



―ただ兄の仇をとろうと憎悪に燃える飯田ですね。


これまで品行方正であり、どちらかというとコメディ色の強かった飯田くんが、一気にシリアスなキャラクターに変わる。そこがすごく難しいと感じました。昨年出演させていただいたトークショーで、僕は「飯田くんは、出久や爆豪たちの中でいちばん子どもです」という話をしました。そして第1期や雄英体育祭で、彼がじつは持っていた攻撃性というか、そういったものも見え隠れしていたんです。そこをどう増幅させていくか、すごく悩みました。



―飯田のキャラクターとしての振り幅の広さですね。


ゼロか100かくらいの幅があります。体育祭では、「ヒーローになる」という真っ直ぐな想い、上向きで前向きな想いで演じていました。そこから急に後ろ向き下向きになって、いきなり逆方向に負荷をかけられているような感覚です。ただ、兄さんを傷つけられた飯田くんとしては目の前にその負荷があるのであって、そんな彼を僕自身悩みながら演じていくことがいいんだろうと思っていました。



―悩みながら演じていた、ということですが、感想としてはいかがですか?


超楽しかったです!それこそ今までにないくらい現場でディレクションを受けました。もし僕の大切な人間が殺されかけたら、その相手を殺すなんてことは思わなくて、まず「悲しい」という気持ちになるんです。「なんてことをするんだよ」って。でも、悲しみが先に来る僕と違い、飯田のセリフはまず怒りに起因してくるんです。でも、彼の中には怒りだけじゃなくて悲しみもある。そのバランスは僕と同じくらいだと思うんですが、でも悲しみが先に来るか、怒りが先に来るかで、表現が大きく違ってくる。すごく難しかったし悩んだんですけど、その飯田の演技を一緒に擦り合わせていく作業だったり、「そういう表現の仕方があるのか!」っていう新しい発見があったりで、本当に楽しかったです。「あ~、今、役作ってる…!」って(笑)。



―「VSヒーロー殺し編」は、「ヒーローとは何か?」という問いかけがテーマでもあります。


ステインは悪役ですがただの悪役ではありません。他者のために善を為すのか、自分のために善を為すのか。前者は「善」であって、後者は「偽善」なんです。ステインは「善」の思想や正義感を追い求めていて、一方飯田は自分の憎悪だけで動く「偽善」と言えます。でも、純粋な「善」をまっとうできる人間っていないと思うんです。答えの出ない、永遠に追い続けなきゃいけないかもしれないテーマですよね。



―ステイン演じる井上剛さんとの演技はどうでしたか?


井上さんはステインのような悪役を演じるのは珍しいと思いますが、僕は別の作品で1対1で戦うことがありまして(笑)、「戦う」という点については自然に入ることができました。ステインの声のイメージって難しいなと思っていたんです。すごい理念を持っているけど、青臭い理想家でもある。ただ、先ほどもお話しましたが、ステインは悪役ですがただの悪役ではなくて、自分なりの正義感を持っているんです。井上さんが演じるステインの声には「正義がある」ことが乗っている、そういう感覚がありました。だから、演じている最中、そして演じ終えた後はステインは井上さんしかあり得なかったと思います。



―最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


今後、飯田くんは皆さんのイメージとはかけ離れた行動に出ますが、このエピソードは、彼のキャラクター性が切り拓かれていくものになります。その中で、先ほどお話したような「善」や「偽善」の概念について考えてくださったり、「自分はどうだろう?」って自身を見つめ直すきっかけに少しでもなってくれると、嬉しく思います。飯田くんにとって、とても重要なこのエピソードをぜひ楽しみにご覧ください。

梶裕貴スペシャルインタビュー

―第1期からこれまで、轟焦凍を演じていていかがですか?


第1期では、どこかミステリアスで強烈な個性と実力を持っている"漠然と強いキャラクター"という描かれ方をしていた轟。僕は原作を読んで先の物語を知っていたので、彼がなぜああいった言動をするのかを理解しつつ、足りない所は想像して埋めながら演じていました。なので僕の中では、第1期から新シリーズに向けての変化は特になかったですね。ただ、少しずつ感情が表に出てきたり、人となりが明らかになってきたりして、もともと自分がイメージしていたプランをやっと出せるようになってきたなという感覚はあります。



―「轟焦凍:オリジン」の収録に臨むにあたっての心境はいかがでしたか?


ヒロアカは登場人物がとても多い作品ですが、この回は限られたキャラクターしか喋らないエピソードだったこともあり、いつも以上に張りつめた空気感があったと思います。僕自身、原作の中で好きなエピソードでしたし、集中して臨もうと現場に入りました。ただ轟は、出久のように感情が素直に表に出るようなキャラクターではないので、特に(この話数の)前半は、僕の中の気合いや熱量といったものが溢れすぎないように抑えることを意識していました。



―轟は出久を強く意識していますよね。


アニメの轟は、原作以上に出久や父親のエンデヴァーに対しての思いが"苛立ち"として表れているように描かれています。なので演技をするうえで、そういった演出をいただくことが多いですね。エンデヴァーは、オールマイトを超える存在として、なかば強引に轟を育てようとしていて、轟はそんな父親を憎んでいます。そして、その憎い相手に「超えろ」と言われているオールマイトと関係があるであろう出久の存在を気にして、自分の中にある種の矛盾を感じつつも、彼に勝とうとしている。その結果、自分の思惑とは別に父親の望み通りになっているようで、どこか腑に落ちないというか、ムカついているんじゃないかな、と。加えて、自分にとって何の脅威でもなく、余裕で勝てると思っていた出久から、これまで体感したことのないようなエネルギーを感じる瞬間が出てきて、どうにも意識せざるを得ない存在になってきているのだと思います。



―その出久役の山下大輝さんとの1対1の演技はどうでしたか?


僕はこれまで、出久のような役を演じることが多かったんですが、この作品では轟という、それらとはまた立ち位置の違うキャラクターとして山下くん演じる出久と対峙することになり、どこか新しい感覚がありました。お芝居をしていると、どうしてもその熱量に乗っかっていきたくなっちゃうんですが…轟は轟なので(笑)。あと、山下くんに発破をかけるためか、音響監督さんが「梶さんという巨大な敵に立ちむかってください」というような演出をされていて、僕にも変なプレッシャーがかかりました(苦笑)。そんな中、山下くんがすごくエネルギーに満ちた演技をぶつけてきてくれて、僕もそれに負けないように全力で演じさせていただきました。



―轟も出久と同じ「ヒーローになる」という目標を持っています。


轟も、子供の頃からヒーローに、おそらくオールマイトにも憧れていて、夢見ていたと思うんです。そんなオールマイトに目をかけられている出久に勝つことで、自分もオールマイトに一歩近づけるんじゃないか、そんな思いもあるのかもしれません。でも、出久の言葉に何も感じないまま、父親の存在や母親との過去を乗り越えようとすることもないままでは、たとえ出久に勝ったとしても二度と近づけない。轟の心にある生傷は、だいぶ分厚いかさぶたに覆われていながらも、新しく血が流れ続けているような、そんな痛々しいものだと思います。これまで目を背けていたそのかさぶたが、出久の姿勢や言葉で剥がされていく。そうなった時に、彼はどう変化するのか?そこに注目してご覧いただければと思います。



―収録が終わった今はどんな心境ですか?


なんでしょう…。今回のドラマには、僕はもちろん、原作を読んでいらっしゃる皆さんが楽しみにされているであろうシーンがありますが、そのシーンに向けての流れやセリフにはすごく高揚感がありました。しかし、出久のようにたくさん叫んだり心情を吐露したりするわけではなく、轟はある一点、その一点だけ激しく感情を剥き出しにする…。彼にはまだ戸惑いがあるんです。そんな轟と同じように僕もまだ戸惑っているのか、収録が終わった今、まだどこか不思議な気持ちでいます。ただ、これをきっかけに轟が変化していく中で、僕も彼と一緒に、徐々に手ごたえのようなものを感じていけるんじゃないかなと思います。



―視聴者の皆さんにメッセージをお願いいたします。


轟役を演じさせていただけると決まった時から、僕自身、この「轟焦凍:オリジン」を、そしてあのセリフを言えることを楽しみにしていました。おそらく原作ファンの皆さんも、とても期待されていたエピソードだと思います。キャスト・スタッフ共に溢れんばかりの熱と愛情を持ってアニメ版ヒロアカを作っています。轟を語るうえで欠かせないドラマ…今後の彼の変化も含めて、まずはそのきっかけとなる放送をご覧ください。よろしくお願いします。

佐倉綾音スペシャルインタビューVOL.2

―以前からこの「爆豪VS麗日」の収録を楽しみにしていたと聞きましたが?


まず、第21話の最後、デクくんに「決勝で会おうぜ!」って言うシーンの収録がすごく楽しみだったんです。ただ、私が演じたいお芝居と、共演者の皆さんがそこまで持ってくる空気感と、監督はじめ制作の皆さんが求めているお芝居…いろんな思いや考えがスタジオの中には集まっているので、一筋縄ではいかないなっていう覚悟はしていました。でも、そのシーンでは自分の好きなそのセリフを好きに演じさせていただけたので、「爆豪VS麗日」の収録に向けてのモチベーションがより一層上がりました。



―「決勝で会おうぜ!」の演技の充実感がうまく次に繋がっていったという感じでしょうか?


そうですね。第21話から「爆豪VS麗日」の収録までの間も「どうやって演じよう?」とヒマさえあれば考えていました。楽しいことは考えずにはいられないので(笑)。「ヒロアカ」は演じるうえでプレッシャーはありますが、ただプレッシャーなんじゃなくて、自分の中にポジティブな気持ちが生まれてくる作品なんです。その気持ちを現場でぶつけて、それがキャストの皆さんにしても、スタッフの皆さんにしても、打てばさらに響くという現場で、それが本当に嬉しいので、そのワクワクや信頼感みたいなものがすごくありがたいなと改めて感じながら準備していました。



―今回のお茶子はバトル回ということもあり、今までにないお茶子な気がします。そのあたりはどうでしたか?


はい、今回は叫びました!お茶子を演じるとき「可愛らしさ」ということがディレクションとしてあるんですが、今回はちょっと一歩はみ出して弾けるというか。例えば、お茶子は叫ぶときには可愛い甲高い声にはならないんじゃないかと思って、自分の思う「お腹から声が出せる女の子」っていうイメージで演じました。あとは、こみ上げてくるものをどこまで高みまで持っていけるかというのと、どこまで声がもつかのせめぎ合いでした。



―爆豪とのタイマン、岡本信彦さんとの掛け合いはどうでしたか??


意外と、怖くなかったです(笑)。爆豪くんが戦うシーンのアフレコを見ているときは「うわ、あんなの敵に回したらイヤだなー」と思っていたんですけど(笑)、お茶子の感情として「負けてない」っていう気持ち、「対等だ」っていう意識を強く持ちながらのお芝居だったので、気圧されることなく演じられたと思います。



―お茶子の「"強い"女の子」という一面がよく見える回ですが、その強さの源に「家族」というのがありますよね。


お茶子にとって家族はすごくポジティブな感情が生まれるものなんだと思います。デクくんたちには明るく振舞って余計な心配をさせない気遣いと、両親を思いやって頑張る気持ち。そんな優しさがお茶子にはあるし、そんなところが大好きですね。



―この「爆豪VS麗日」はお茶子のいろんな面が見ることができます。


ホントですよね!感情の切り替えの演技を頑張ろうと思いました(笑)。そんな切り替えができるお茶子はやっぱり強いと思いますし、「家族のために」という大きな芯が一本通っているので、本当に強い子なんだと思います。



―最後に放送を待っている皆様にメッセージをお願いします。


デクくんや家族から勇気をもらって、爆豪くんという強い相手に立ち向かっていきます。強さとか、弱さとか、お茶子のいろんなものが詰まっているお話になっていますので、楽しみにしていただきつつ、一緒にお腹に力を入れながら見てもらえればと思います!

細谷佳正スペシャルインタビュー

―第1期からここまで、『僕のヒーローアカデミア』のアフレコ現場をいかがですか?


おもしろい現場だと思います。とにかくいろんな役者さんがたくさん出演されていますし、能力としての「個性」とキャラ自身の「個性」がテーマになっている作品というのがまた新しいと思います。ヒーローアカデミア=学校なので、統率された空間ではあるんですが、その中で「個性」というものを打ち出していく、キャラクターを作っていく。そういうのが楽しいですね。



―第1期から全体の雰囲気も変わっているんでしょうか?


出久や爆豪、あとオールマイトと、特定のキャラクターがフォーカスされた1期に比べ、体育祭ということもあって、いろんなキャラクターが活躍しているので、広がりが出ていると思います。



―その中で演じている常闇にはどんな印象を持っていますか?


我慢どころの役だと思います。彼は、たとえば爆豪のように感情をバーッて出して素直に反応していくタイプではなくて、ギラギラしたものや欲といった若者然とした感情の起伏がそこまで感じられません。出久たちと一緒に騒ぐというより、一歩引いて達観してはいるんだけど、同じ目標を目指している。ただ、ヒロアカはエンターテインメント作品ですし、おもしろい役者さんがたくさん出演されていて情熱を持って皆さんがお芝居をされている中、常闇はただ淡々としゃべるので、僕も弾けたいなあと思うこともありますけど(笑)、そこは黒影(ダークシャドウ)で発散しています。



―常闇と黒影(ダークシャドウ)、ある意味一人二役ですよね。演じ方をどのように変えていますか?


統率できる人というのはやっぱり冷静であって、対して統率される側、力強いものはやんちゃ、というのがちょうどいいのかなと。常闇はあんな感じでとにかく冷静なので、黒影(ダークシャドウ)は好きなようにやらせて頂いています。怒られない程度に(笑)。



―そして雄英体育祭は騎馬戦に突入していきます。常闇はここで見せ場がきますね。


話したとおり常闇は達観したところがあるので、おそらく自分から「チームを組もう」と誰かを誘うことはなくて、最終的に残った人と組んで、「これが運命(さだめ)」みたいなところがきっとあると思うんです。あと、常闇は名前のとおり「闇」だし、個性は黒影(ダークシャドウ)だし、だから陽の人、ヒロアカで言うと出久のような存在がいてこそなのかな、と思ったりしています。そんな人の気持ちを受けて、信頼をして「こいつを活かそう」「オレを使ってみろ」というような心情になるんだと思います。



―我先にという人間が多いヒーロー科の中で特殊かもしれませんね。


たぶん、みんなが個々で活躍するヒーローとして雄英を卒業していく中、常闇は戦隊モノでいうところのブラックとして卒業していくと思います!真ん中ではないけど、いないと困る。すごい力を持っているんだけど、自己主張をあんまりしない。闇ですし。



―(笑)。騎馬戦編の収録はいかがでしたか?


4人一組のチームが一斉に戦うので、無条件でたくさんのキャラクターを相手にしますよね。普段会話をしないようなキャラとも対峙しましたし、それに出久をはじめ周囲の影響からか常闇もちょっと声を張り上げたり、熱くなったり、これまでになかった展開だったので、すごく楽しかったですね。



―最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


ヒロアカと常闇を応援してくださっている皆様。ここからは、常闇だけではなくいろんなキャラクターの個性や見せ場が待っています。常闇はきっともっともっと自由になれるキャラクターだと感じています。だから僕自身もこの作品を通してもっと個性というものに向き合いたいですし、新しいものを発見していけたらいいなと思っていますので、応援よろしくお願いします。

山下大輝スペシャルインタビューVOL.2

―『僕のヒーローアカデミア』新シリーズ放送が迫ってきました。今の気持ちを教えてください。


新学期が始まるようなワクワクドキドキな気持ちですね。新シリーズから、原作でも大好きなシーンがたくさん出てくるので、演じるのも気合いが入りますし、ファンとしても皆さんと一緒にオンエアーで観るのも楽しみです!!



―第1期でのご自身が演じた出久を振り返ってみていかがですか?そして、いま出久を演じていて何か変化は?


出久は第1期の中でも色々な壁を越えてきました。そして僕自身も、第1期のお芝居の中で色々な壁にぶち当たって、その都度、キャストの皆さんをはじめ、周りにいる"仲間"が支えてくれて、乗り越えてこられました。今現在も、新しいチャレンジを出久と一緒にしています!



―新シリーズのアフレコの雰囲気や印象はどうですか?第1期の時と比べて違いは?


新シリーズ最初のアフレコの時は高校の冬休み明けの学校みたいな感じでした。毎回、「おっしゃ!今日も授業頑張って、立派なヒーローを目指すぞ!」っていう空気がスタジオには溢れています。それを見守ってくださる先生キャスト陣、みたいな(笑)。ただ、新シリーズは新キャラがたくさん出てきて新鮮な刺激もあるので、気を引き締めながら、すごくいい緊張感の中で熱いアフレコをしていますね。



―まず本編では、ビッグイベントの「雄英体育祭」が描かれますが、見どころを教えてください。


第1期の終盤で、三宅健太さんが演じるオールマイトが、生徒たちを守るためにすごい戦いを見せてくれました。それを見たヒーロー科1年A組の生徒たちが、オールマイトの背中から何を感じたか、自分が目指す本当のヒーローとは?という気持ちを抱きながら、生徒同士で戦う体育祭に挑んでいきます。そして新しいキャラクターたちの野望や個性が渦巻いたりもして、非常にボリューミーな内容になっています。個人的に少年時代から大好きな1対1みたいな構図が見られるかも!? 楽しみにしていてください。



―視聴者、ヒロアカファンに向けてメッセージをお願いいたします。


(オールマイト風に)新シリーズが来たァァァァァァァ!!!!
今期は雄英生徒にスポットを当てた本編になっていると思います。1年A組の仲間の中で、まだハッキリとわからなかった"個性"が発揮されたり、それぞれの将来の夢だったり、若い彼らの泥臭くてがむしゃらな姿だったりが、きっと皆さんの心を掴むはず!!新シリーズも一緒に更に向こうへ、Plus Ultra(プルスウルトラ)!よろしくお願いします!!

三宅健太スペシャルインタビュー

―「僕のヒーローアカデミア」第1期が終了して、お気持ちはどうですか?


正直、終わった気がまったくしてないんですよね(笑)。第1期ではオールマイト自身がこれから大きくなっていく出久を導いていくスタートだったので、「まだまだこれからだぜ!」という気持ちが強いですね。それと、1話1話の熱量がハンパじゃなかったので、全力で1クールを駆け抜けたらあっという間に終わってしまったという感覚です。



―第1話から第13話までオールマイトを演じてきて変化はありましたか?


オールマイトというキャラクターに対する僕の捉え方が変わりましたね。最初は、僕の中でもまだ彼に対して未開発だったこともあったんですが、固定概念的なヒーロー像を追っていた気がします。皆さんが思うような、いわゆる「ヒーロー」でなければいけないというか。そこから、オールマイトもひとりの人間なんだっていう捉え方になりました。彼は過去の戦いで深手を負っていて、活動限界がある。No.1ヒーローとしての誇りや気概を持ちながら、ある意味「平和の象徴」としてのオールマイトを演じている部分もある。「頑張っているひとりの人間」だなって思います。



―第1話の収録を振り返るといかがですか?


憧れるとか、誰かの背中を追うというのは、たいていの人が経験することで、その逆となるとそれなりに年齢や経験を重ねないといけないし、そうなると普通に共感できるのは出久の方だと思います。どちらかというと僕自身はまだ出久側だなと。それもあってか、オールマイトを演じるとなった時、特に第1話は肩にパンパンに力が入っていました(笑)。すると、(音響監督の)三間さんから「頑張りすぎないで。君のひと言ひと言が、これから出久を導いていくわけだから」と話していただいて以降、オールマイトを対人間として見られるようになりました。



―トゥルーフォームの時を演じていていかがですか?


あの姿の時が、より伝えたいことが伝えやすいと思いますね。マッスルフォームの時は「強さ」というイメージを明確に伝える一方で、トゥルーフォームの時はオールマイト本来の人間性も合わせて素直に語れるんじゃないかな。出久に「君はヒーローになれる」と伝えた時がまさにでしたね。その一方で、あるシーンで思ったことがあって。



―どのシーンですか?


第3話で出久に"ワン・フォー・オール"を授けましたが、それまで特訓中はトゥルーフォームでいることの方が多かったのに、授ける時はマッスルフォームだったんですよね。朝方で、周囲には人もいなかったからトゥルーフォームでもいいはずなのに。これは僕の解釈ですが、ヒーローとして大切なものを授ける時には、ヒーローたるオールマイトとしての姿で出久と向き合って授ける。そこに彼なりの礼の尽くし方があるんだと思いました。よりグッときましたね。



―なるほど!そう考えるとヒーローという存在の重さがより感じられますね。
 そんなオールマイトが「まさにヒーロー」な活躍を見せたのが第12話でした。


あの回は、すごくリアルさを感じた収録でした。最後のバトルで、オールマイトが一発一発100%以上のパンチを繰り出して、僕もひと言ひと言100%以上を出したつもりです。「オールマイトが倒れない以上、自分もへこたれるわけにはいかない」という気持ちで臨んでいましたね。ほぼ1人芝居だったんですが、「戦っている相手がいる」という感覚で、1人だとは感じていなかったですね。それに、第11話まで、他のキャストの皆さんがすごく熱い演技を見せてくれていて、それを受けての収録だったので、僕もとにかく全力で演じようと思いました。



―その第12話をオンエアでご覧になっていかがでしたか?


自分で言うのもなんですが、壮絶でしたね…。バトルの激しさはもちろん、「オールマイト、もう頑張らないで…!」と思ってしまう痛々しさもあって。もちろん僕らは彼の秘密を知っているので、ひょっとして壊れてしまうんじゃないか…という。出久目線でも見てしまうし、動きやセリフ、音楽というアニメならではの要素も相まって、本当にドキドキハラハラする気持ちが強かったですね。



―それを受けての第1期最終回の第13話ですが…。


オンエアを見て泣きました。Aパートの終わり、「何もできなかった」と言った出久に対してオールマイトが「そんなことはないさ。また助けられちゃったな」と返して、出久が涙するところ。その出久の表情を見たら、涙がダーーーッて(笑)。あのシーンは演じていた時すごく複雑な気持ちだったんです。助けてくれた出久に対して、「ありがとう」という感謝と、申し訳なさと、それと「(個性を)受け継がせたのは間違いじゃなかった」という気持ち。いろんな気持ちが入り混じって、その中で役に向き合って…。あのシーンをもう一度演じろと言われてもできないかもしれませんね。



―そして、第2期が控えています。


早く録りたいです!絶対に第1期よりも一段上がっている作品のテンションとクオリティがあるでしょうし、演じる僕らも積み上げていかなければいけないし、まさに「更に向こうへ!Plus Ultra!」という気持ちですよね。物語もここからが始まりとも言えるし、僕らもお芝居も含めて、さらに熱いものを届けたいですね。そして視聴者の皆さんと同じで、僕らも早く続きが観たいです。とにかく、早く録りたいです(笑)!

諏訪部順一スペシャルインタビュー

―ここまでアニメ"ヒロアカ"で演じられている相澤の印象は?


アニメ化が決まる以前から原作を読んでいて。友情・努力・勝利を押さえた、少年マンガの王道をいく胸熱作品だと思いました。縁あって相澤消太を演じさせていただくことになり、本当にうれしかったです。初登場時の相澤は、出久たちの前に立ちはだかる壁のような存在ですが、回を重ねるごと生徒たちの将来をちゃんと考えているところがその言動から見えてきます。獅子は我が子を千尋の谷に落とし成長を促すと言いますが、相澤の生徒たちに対する厳しさはまさにそれだったわけで。多くを語らず身をもって道を示す感じ、本当にカッコイイ大人ですよね。



―相澤は先生であり、ヒーローという立場でもあります。


先生役を演じたことは他でもありますが、受け持つ生徒たちとの関わりは今作が一番深いような気がします。そしてヒーローですが、自分がこれまで演じてきたキャラクターは、ライバルや敵といったむしろヒーローの対極に位置するポジションが多く。世界や主人公を滅ぼそうと企んでいるような(笑)。だから、「ヒーロー」という肩書きはちょっとくすぐったいような感じがします。しかし、主人公を見守り、時に助ける、大人ポジションを任せていただけるようになったのは演者としてとてもありがたいことで。ヒロアカのレギュラーキャストは若者が多いですから、彼らや、作品全体の下支えを、微力ながらやっていけたらいいなと思っていたりします。雄英高校ヒーロー科における相澤のように。



―オールマイト役の三宅健太さんもこれまでは敵役が多かったと。
 そんなおふたりが生徒たちを導く先生を演じられています。


我々は悪の心を熟知していますので、悪に対するヒーローを育てる教師役にはむしろもってこいの人材ではないかと(笑)。オールマイトと相澤消太…イレイザーヘッドは、好対照なところがいいですよね。夢や理想を熱く語るロマンティストなオールマイトと、シビアな現実を突きつけるリアリストなイレイザーヘッド。しかしそんな真逆な感じのふたりですが、生徒たちを思う気持ちはどちらも同じ。とても面白い構図だと思います。



―第10話から相澤vs"敵(ヴィラン)連合"の激しいアクションが始まりましたね。
 これまでの回とはテンションが違ったと思いますが?


いつも気だるそうにしている相澤ですが、生徒たちを守るためにひとり身を挺して戦うような、ヒーローとしての気概や矜持をしっかりと持っている男でもあります。原作を読み進めているので、彼がどんな人間なのか、その心の根の部分を理解したうえで演じているので、バトル展開になったとしても急に自分の中で何かが変わるということって実はありません。バトル時の躍動感や重さを、その最中のセリフでより表現出来るよう心掛けてはいましたが。



―まさに第10話、第11話は相澤の見せ場!という感じがします。
 単身で戦う姿がカッコよくて。


合理的な思考を持っている相澤が多数の敵に単身飛び込んで行ったのは、それが「生徒たちを守るのに一番合理的な方法」と自身も考えたからだと思います。決して蛮勇ではなく、考えうる選択肢の中で最善の一手を打つタイプですから。しかし、その最善手に自己保身という要素は少ないような気がします。守るべきもの、明日につながるもののためならば、己の身を捧げても構わない覚悟はあるようです。クールでクレバー、しかしその芯はメッチャ熱い!カッコいいぞ、相澤消太!!



―本当に「カッコいい大人」ですね。人気があるのも頷けます。


任せて頂いているキャラクター大好き人間なので、見た目も中身も一番好きなのは相澤です。週刊少年ジャンプのキャラクター人気投票で上位にランクインしていたりするのを見るとやっぱり超うれしいですね。アニメがはじまる以前から原作を読んでいらっしゃるみなさんは、相澤の声だったり喋り方だったりのイメージが事前にあったと思います。もしも全然違っているようだとしたら、スミマセン。しかし、アニメの相澤先生もイイね!と言っていただけるよう、引き続き魂込めて全力で演じていきたいと思っています。



―最後に、視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。


アフレコ現場の雰囲気がとても良く、キャスト陣はプルスウルトラの精神で収録に臨んでおります。このスタジオの熱い空気が御覧くださっているアナタのもとに届くように、これからも一丸となって頑張っていきます!引き続き御視聴、応援、よろしくお願いいたします!!

石川界人スペシャルインタビュー

―本作に参加する前から原作をご存知でしたか?


はい。僕はヒーローモノが好きで、昔からアメコミヒーローの映画をよく見ていました。ヒーローはものすごいパワーを持っている、そういう強さはもちろんなんですが、心や信念の強さがあるところが大好きなんです。だから「ヒーローを題材にした漫画がある」と聞いてすぐに読みました。主人公の出久が僕の好きな信念の強いキャラクターであることに惹かれますし、それに第1話から泣いてしまって、ガッツリ引き込まれました。



―そのヒロアカで飯田天哉を演じています。


アニメのオーディションはまず出久と爆豪からあったと思うんですが、自分の声質とかを考えるとこの2人じゃなく飯田だなと思ったんです。だから出久の「SMASH!」というセリフはわざと(飯田っぽく)「SMASH!」と演りました。



―飯田ならではの「SMASH!」ですね(笑)。監督もオーディション時に「生真面目な飯田っぽい」という印象を受けていました。


アニメ化すると聞いて、とにかくどんな役でもいいから関わりたいと思いました。その中で飯田を演じさせていただいているのはすごく嬉しいです。



―堀越耕平先生も、ドラマCDの飯田の声を聞いて、自分の中での飯田がより固まったと言ってしました。


週刊少年ジャンプに載っていたインタビューを読んで、先生がそう言ってくださったというのを知ってものすごく嬉しかったです。



―ここまで飯田を演じてきてどうですか?


実際に演じてみると難しいなと思いました。初登場の時みたく人に対して厳しく当たる時や、7話で敵(ヴィラン)になりきった笑わせるような時、それとシリアスな時もあります。それらすべてに「根が真面目」というところがある。その「真面目さ」の振り方が難しいなと思いました。僕はほかの作品でも生真面目な役をやることが多いんですが、飯田はいままでの経験を全部出そうって臨んでます。



―飯田を演じる上で心がけていることはありますか?


飯田は、一本「生真面目」っていう芯があるものの、そこからの幅の広さを演じていて感じます。彼は道徳的な大人っぽい言動もあれば、子供っぽい行動を起こしたり、まだまだ人間として不安定なんです。でもこの不安定さは後々絶対に活きるものであって、自分も悩みながら、考えながら動いていれば彼はもっともっと良いキャラクターになるんだろうなって思っています。足掻きつつもそこは失わないように、大事にしたいです。



―さっき話されていましたが、戦闘訓練では飯田は印象的でしたね。


出久と爆豪、お茶子と飯田でメリハリをつけたいと(音響監督の)三間さんとも話し合っていました。出久と爆豪にとって大事な戦いだったので、彼らを活かすための演技をしました。通常より声も高くしたりして。自分も演じていて楽しかったし、出久と爆豪の戦いもとにかく熱かったので大好きな回です。



―第9話以降の見どころを教えてください。


敵(ヴィラン)連合という存在が現れることで、訓練ではない、本当に命が懸かった戦いになります。僕も飯田を演じるうえで緊張感があります。例えば、これまでは「むむっ」とかそういうリアクションが多かったんですが、より緊迫感がある"息"だけのリアクションをしたりして、そういったところからも視聴者の皆さんが感じるものが変わるはずです。それと、その前に1年A組の学級委員長を決めるんですが、そこも注目です(笑)。



―最後にメッセージをお願いします。


雄英の生徒たちが大きな戦いに巻き込まれていくわけですが、その中で出久がどういう判断をどう行動を起こすのか。そしてその他のヒーロー候補生たちの姿にも注目してほしいと思います。彼らの心に大きな影響を与えるエピソードを、ぜひ前のめりになって観てください。

岡本信彦スペシャルインタビュー

―「僕のヒーローアカデミア」は連載当初から読んでいたそうですね。


生粋のジャンプっ子なので(笑)。原作の第1話を読んですぐに引き込まれました。世界観やストーリー、"個性"という特殊能力だったり、あと胸に刺さる熱いセリフが随所にあって、いまも毎週欠かさず読んでいます。だから、アニメ化にあたってのオーディションがあると聞かされた時は、どんな役でもいいから演じたいと思いましたね。



―ここまで爆豪を演じてきてどうですか?


勝己は、最初原作を読んでいて「すごく嫌なヤツだな」「なんでこんなにデクを目の敵にするんだろう?」という思いがあって。なので、本編の収録に入る以前は勝己のいじめっ子気質を演じやすい何かを見つけなきゃいけないとも思ったんですが、ただそれを見つけようとすると勝己を演じるうえで破綻していく気もして。それだとただの"ワル"になってしまうし、そういう風にはしたくなかった。成長の余地があるようにしたいと思っています。



―爆豪といえば"怒り"というのがありますが、そのあたりはどうでしょう?


勝己は"怒号系"なキャラですが、怒るにも理由があると思っています。例えば、第6・7話のデクへの怒りは、デクが"個性"を持っていることを知って誤解とはいえ「今まで騙されていたんだ」「自分を見下してきたんだ」と思ったこととか、自分がデクに救けられそうになったこととか、いろんなことが合わさって、怒りに繋がっている。怒るにしても筋が通ってるのがわかって、それが演じやすさにも繋がってきてますね。単に怒鳴ったり威嚇したりしているんではなく、「絶対トップヒーローになる」という信念で突き進んでいるのが彼なので、その心情は常に持っています。



―その"怒り"が爆発するのが、第7話で描かれる出久とのバトルシーンです。


勝己って「爆破」という"個性"はもちろん強いんですけど、野性のカンだったり頭がキレるところだったり、そういったものも戦闘で発揮されます。デクとの戦闘訓練では原作でも右に左にとすごく動いているんですが、そこはアニメの映像への信頼感がありました。絵の強さが絶対にあるので、僕はデクへの感情をぶつけることに重きを置いて演じました。



―原作の堀越先生も爆豪は描いていて楽しいと言っていました。


そうなんですか!僕も演じていて楽しいです!爆豪は天才肌で、努力をしている描写ってなかなかないんですが(笑)、今はまだガキだけど、これからどんどん成長してスゴいヤツになっていく、そんな風に演じたいですね。



―それでは最後に視聴者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。


努力をすることで、頑張ることで誰だってヒーローになれる、その象徴がデクだと思うんです。そんな姿に、見ている皆さんも何か動かされるものがあるはずです。デクを中心に、爆豪だったり、そのほかたくさんのキャラクターたちが出てきます。彼らの活躍も楽しみにしてもらいながら、ぜひデクの頑張りを見ていただければと思います。

佐倉綾音スペシャルインタビュー

―ヒロアカのアフレコはどうですか??


毎回楽しいですね。次のアフレコを心待ちにしていて、ワクワクしすぎていつも前日は眠れないくらいです(笑)。「この現場で起こっていたことをすべて覚えていたい!」と思わせてくれるというか。



―覚えていたいというのは?


私はどの作品でも台本にいろいろメモをするんです。自分への演出だけじゃなくて、共演者の皆さんが演出されている内容とか、スタッフさんの言葉とか動きとか。このヒロアカの現場では台本が真っ黒になっています。毎回の収録がすごく勉強になっているし、それぞれの役者さんの作品に対しての想いだったり、マイクに向かう姿やお芝居に乗せている感情だったり…見逃していいところがない、そんな幸せな現場だと思います。



―長崎監督や三間音響監督とのやりとりはどうですか?


常にディスカッションをしながら作っています。「私はこう思うんですけどどうですか」と提案すると、「じゃあこうしてみよう」という、そんなやりとりが成立する関係で収録に臨めているので、それは私自身演じていても、共演者の方を見ていても楽しいですね。



―第6話からの戦闘訓練では、デクとコンビを組んで爆豪・飯田組と対決しますね。


お茶子は、爆豪くんが怒鳴ったり叫んだりしても意に介さないというか。怖がらないんですよね。あと飯田くんは頭が良すぎて、彼が話す内容をお茶子はあんまり理解してないんじゃないかって(笑)。デクくんと爆豪くんが激しくぶつかる一方で、お茶子は飯田くんと対決するんですが、そこでもとにかく真面目な飯田くんとお茶子の性格の違いが出ていておもしろかったですね。



―お茶子は"個性"の無重力そのままにフワッとしているというか…


そうですね(笑)。性格と"個性"がすごく近いと思います。爆豪くんも「爆破」ですし。



―お茶子が"個性"を使うのを演じるときに心がけていることはありますか?


"個性"を使うのは戦闘中の時が多いと思うんですが、戦闘中は「緊張感」というのを演じる上で意識していますね。あとお茶子は"個性"が許容を超えてしまうと気持ち悪くなってリバースしてしまうので、そっちの緊張感もあります(笑)。



―そして今後、「僕のヒーローアカデミア」はその戦闘シーンが増えていきます。意気込みと、視聴者の皆様へのメッセージをお願いします。


戦闘訓練が終わると、私たち生徒からすると、授業ではわからない、すごく強大なものと対決することになります。お茶子たちからすると「緊張感」という言葉では済まされないくらいの、そんな状況になっていく。その収録の際の現場の緊張感がどうなっていくのかも気になります。強大な敵だけど、みんなが"個性"の活かし方を考えて、みんなで力を合わせて乗り越えていくのがすごく楽しみです。作品をご覧になっている皆様も、アニメならではの「ヒロアカ」をぜひ楽しんでください!

山下大輝スペシャルインタビュー

―ここまで出久を演じてきてどうですか?


楽しくてしょうがないです!最初は「どういうキャラクターなんだろう?」「どう演じよう?」という気持ちがあったりしたんですが、だんだんと僕と出久の距離感が近くなってきている気がします。共演者の方とかけ合いをしたり、演出をしていただいたりする中で、「デクってこういう男の子なんだ」というのがわかってきたというか。頭でわかるというより、体でわかってきている。そんな感覚です。



―出久というキャラクターにスッと入れるようになってきている?


出久として立っている時の気持ちというのが、最初より変わってきたと思います。(原作を読んで)自分がもともと持っていた"デク像"、読者の皆さんが作り上げてくれている、長崎監督をはじめスタッフの皆さんが持っている"出久像"が、収録話を重ねていく中で近づいてきているような気がします。演技の上でチャレンジしたりもして、"いろんな人にとってのデク像"に近づけてきてるんじゃないかと思って、回を重ねるごとにどんどん楽しくなってきています。



―「僕のヒーローアカデミア」のキャラクターは本当に表情が豊かですよね。その中でも出久は特にいろんな表情を見せてくれますが、そのあたりの演技は?


本当に下から上まで声をすごく使って、出久の表情の幅というか豊かさを表現できたらいいなと思っています。叫び声だったり、あえてすごく引いた声だったり、息を吸った時の声を出してみたりとか、自分なりに工夫をしています。日頃、いろんな人の声や音を聞いた時、「この声はああいう表情の時に使えるかも」とか考えたりしてますね。



―三宅健太さん演じるオールマイトとの師弟関係がありますが、三宅さんとの演技はどうですか?


最初はとにかく必死でした。出久にとって憧れの存在だしその気持ちもしっかり出さないと!と思って。そんな中で、三宅さんが演じるにつれてさらにどんどんオールマイトになっていくんです!原作を読んでいて「オールマイトのこのセリフはどんな風に聞こえるんだろう?」というワクワク感があったんですが、そんなオールマイトのあの存在感が声だけで伝わってきます。



―山下さんの出久同様、三宅さんもオールマイトに近づいていっているんでしょうね。


そうなんです!それと、三宅さん演じるオールマイトだけじゃなくて、ひとりひとりのキャラクターを、演じるキャストさんだけではなくみんなでじっくり作り上げていっている、そんな気がします。全員がとにかくこの作品を好きなんだというのが伝わってきます。スタッフの皆さんも「これでいいんじゃない?」というような曖昧なことはなくて、妥協せずに向き合ってくださっている。やるからには100%をやる!というのが現場でひしひしと感じられますね。



―本作の制作の方針として、原作を損なわない、原作のあの楽しさをアニメとして表現するというのがあります。


それはすごく感じます。大切に大切に作っているんだなと。漫画ならではの楽しさや表現があって、それを映像だったり音楽だったり声だったり、アニメならではのもので表現をして。原作がある作品で、その原作をしっかり丁寧にアニメにしているのに、それでも映像ひとつひとつに、キャラクターひとりひとりに本当に広がりがあって、新しい発見があるんです。収録していてすごく楽しいです!



―最後にメッセージをお願いします。


作品を見ていただければ、少年心が沸き上がるというか、そんなワクワクドキドキするような気持ちになると思います。個性豊かなキャラクターがたくさん出てきますので、きっと好きなキャラクターも見つかるはずです。物語に熱くなったり、バトルで興奮したり、キャラクターを応援したり、それぞれの楽しみ方で楽しんでいただけたら嬉しいです。僕たちも全力で愛情を持って、毎回の収録に喉がつぶれそうになりながら頑張っていますので、応援してください!